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 バイタルサインとは?

  

最近は、在宅介護や健康チェックの為など様々な目的で

自宅にてバイタルをチェックする人が増えて来ています。

どんな状態が正常なのか異常なのかを知りましょう。

異常が見られた場合は、ドクターに相談するといいでしょう。

バイタルサインとは?

 

バイタルサイン(Vital signs)のバイタルとは「生命維持に必要な」「命にかかわる」という意味で、

バイタルサインとは「生命維持に必要な徴候」という意味で、

人の生命にも関わる最も重要な情報と言えます。

 

「生きている」という状態とは・・・

心臓が鼓動して血圧が一定値以上に保たれ、呼吸をし、体温を維持し、排尿、

排便し、意識状態に応じて反応し、かつ特定の脳波バターンを示す、ことをいいます。

 

医療では人についてのバイタルサインとは、

血圧、脈拍、呼吸、体温4つのことを言います。

これに意識レベルを付け加えることがあります。

生命に関わる5つのバイタルサインについて述べます。

生命に関わる危険なバイタルサインとは以下の状態であり、速やかに原因の把握と治療が必要となります。

このバイタルサインの血圧がゼロ、脈拍もゼロ、呼吸の状態でもとに戻らない状態が死亡の状態です。

実際はこれに脳の状態を示す目の光に対する反応(対光反応)がない状態を加えます。

「脳死」はこの死亡の状態とは異なることは言うまでもありません。

 

生命の危険信号となるバイタルサイン

 

     血圧:収縮期血圧60mmHg 未満

     脈拍:1分間40回未満または測定不能の頻脈

     呼吸:1分間以上無呼吸

     体温:35度以下または42度以上

  意識:刺激しても覚醒せず、全く動かない

体温について

正常な体温は36〜37℃の間とされていますが、個人差もあります。

現代人はこれ以下の体温の人も増えてきています。

 

日頃から体温を測って自分の平熱を確認しておきましょう。

午前2時−6時が最低で午後3時−10時が最高値を示しますがその温度差は1以内です。

 

 

[体熱の生産]

・基礎代謝

・筋肉運動による運動代謝

・甲状腺ホルモンによる新陳代謝。

正常な体温は、年齢差、個人差、行動差等の個人の状態によって変わる。

一日の内では午前4〜6時頃がもっとも低く、午後2〜7時頃がもっとも高くなる。

成人の腋窩で平均3637℃。直腸は、腋窩より0.5℃高く、口腔は両者の中間。

[発熱]

体温中枢の働きが狂い、体熱の生産と放散のバランスが崩れ、体温が急激に高まる状態。

目安として、微熱が3737.5℃前後で、高熱が3941℃。

発熱の程度は、対象者の平熱を基準にして何度高いかが低いかが重要。

細胞は34℃以下、40℃以上、中枢神経細胞は、41℃以上になると正常な働きができないといわれている。

ちなみに、悪性腫瘍の場合では、25度以下で細胞への取り込みが減少し、37度以上で促進される。

 

[熱型]

体温の経過を体温表に記録すると、疾病により特徴のあるグラフになります。

1.稽留熱:高熱で1日の高低差が1℃以内。肺炎・腸チフス。

2.弛張熱:1日の体温差が1℃以上で低い時でも正常体温にならない。敗血症・結核など。

3.間欠熱:高熱と平熱の状態が一定の期間をおいて交互に現れる。マラリア・回帰熱。

4.分利:高熱であったものが数時間以内に平常体温にもどるもので、おおくの場合、発汗をともなう。

5.かん散:解熱するの数日を要して、徐々に平常体温に戻るもの。

 

発熱恐怖症 → 

 

低体温について → 

 

発熱から考えられる病気 → 

脈拍について

脈拍は通常1分間に50〜60回から100回の間が正常です。

50回以下や100回以上の時または脈のリズムが乱れている時は心臓病の可能性もあります。

全身の動脈で拍動として触知できる脈波をいいます。

脈拍を知ることにより、心臓の心拍数を数えることができます。

規則正しいか不規則かのリズム、緊張度をみますが、

心臓の収縮の仕方、心臓からの末梢動脈の距離、動脈の硬化度や閉塞状態、

および動脈と皮膚との距離などで変化します。

(激しい運動や、精神的興奮、入浴等によって体温の上昇とともに、脈拍数が、増加します)

 

脈拍正常値

老人:6070回/分

成人:6080回/分

思春期:7080回/分

学童時:8090回/分

乳児:120前後回/分

新生児:130140回/分

 

脈拍の変動

◎自律神経系(緊張すると回数が多くなる)

◎甲状腺などの内分泌機能(甲状腺機能亢進症で多くなる)

◎体温(発熱で多くなる)

◎脱水状態(多くなる)

などによっても左右されます。

[脈拍異常]

・頻脈 :100回/分以上のもので、甲状腺機能亢進・心不全・高熱時に出現。

・徐脈 :60回/分以下のもので、重度の心疾患・脳障害・ジキタリス剤投与中等。

・速脈 :脈拍が急に大きく触れる。大動脈弁閉鎖症時。

・遅脈 :脈拍がゆっくりと触れる。

・硬脈 :緊張した脈が触れる。高血圧・動脈硬化にみられる。

・軟脈 :軟らかい感じの脈、低血圧の時にみられる。

・大脈 :運動をした後などは、心臓からの1回の送血量が多くなり脈が大きい。

・小脈 :小さい拍動。

・不整脈:なんらかの原因でリズムが乱れたもの。

・結代 :脈拍が1つか2つ抜けるもの。

血圧について

血圧とは

血圧は心臓がポンプとして血液を全身に送っている状態を示すもので、

人の生命を左右する血圧は重要なバイタルサインです。

心臓から全身に送られる血液が動脈の血管を押し広げようと壁に加える圧力のことです。

心臓が縮んで血液が送り出される時に最も上がり(最高血圧)、

心臓が膨らむ時に最も下がり(最低血圧)ます。

 

その圧力は、心臓からのポンプとしての力の影響によって決まります。

◎心臓から距離(離れているほど低い)

◎血液の量(少ないほど低い)

◎血管の硬さ(軟らかいほど低い)

◎血管の緊張を司る自律神経の働き(緊張しているほど高い)

◎内分泌(カテコールアミンが多いほど高い)

例えば、臓のポンプの働きが極端に低下する血圧も下がり生死に関わる状態になります。

一時に大量の出血が起こると全身の回る血液の量が少なくなり血圧が低下します。

外からの異物に対する強い反応で血管が広がると血圧が急に低下しショック状態になります。

あるいは持続的に血圧が高い状態である高血圧は、

血管の壁の弾力性が低下し血圧が上がっている状態を言います。

 

正常な血圧     (最高)             〜             (最低)

最高(収縮期)血圧(mmHg)    最低(拡張期)血圧(mmHg)

新生児     80 〜 60                 60

乳  児     90 〜 80                 60

幼  児    100 〜 90              60 〜 65

学  童    120 〜 100              60 〜 70

成  人    130 〜 110             60 〜 90

 

高血圧とは?

140から159 〜 90から99・・・・・・高血圧 ステージ1

160から179 100から109・・・・・高血圧 ステージ2

180以上  〜 110以上・・・・・・・高血圧 ステージ3

 

バイタルサインとしての血圧は、収縮期血圧が60mmHg未満であると、

ショック状態など生命にかかわる致命的で重篤は状態と理解しなければなりません。

また収縮期血圧が200mmHg以上では著しく血圧が上昇とみますが、

必ずしも230mmHg未満では致命的な状態ではありませんが、

血圧が上昇しすぎた状態が続くと脳出血の危険が高まるので

180mmHg未満に徐々に下げる必要があります。

日常的には、何時測定しても収縮期血圧が140mmHg以上、

または拡張期血圧が90mmHg以上であれば高血圧と判断します。

また常時、収縮期血圧が90mmHg未満の場合は低血圧と判断します。

『なぜ血圧が高くなるの?』

ヒトは運動後や驚いたときなど心身の状態によって,心臓の拍動(脈拍)が高まり血圧は上昇します。

常に血管に負担がかかると血管が厚くなったり硬くなったり、

もろくなって弾力性がなくなり(これを動脈硬化と言います)、

この血管内に脂肪などが沈着して通り道が細くなったり、

塞がっていたりすると血流が妨げられるために圧力が上昇します。

高血圧について →

 

 

《自宅で血圧を測ってみましょう》

最近、家庭血圧が重視されています。

2004年高血圧学会治療ガイドラインでも、

家庭血圧をはかることは評価の上で有用であるといわれています。

自宅で血圧を測るポイント

測定値の正確さでいうと水銀血圧計ですが、

最近では自動血圧計が家電製品店などで数多く発売されており、一般家庭にも普及してきました。

様々な種類のものが販売されていますが、おすすめは腕ではかるタイプです。

これは上腕カフオシロメトリック装置と呼ばれるものです。

手首や指先で測定できるものよりも、正確であり、再現性が優れています。

店頭で実際に試してみて、ひとりで腕にマンシェット(腕帯)を巻けるかどうか試してみた方がよいと思います。

またデジタル表示も字が大きく読みやすいものがよいでしょう。

腕帯を通し片手で装着できるタイプがおすすめです。

 

測定の観察とポイント

血圧計の準備

◎水平な場所におきましょう。電源がきちんと入るか確認します。

◎暖かい部屋ではかりましょう。

測定される方の準備

◎通常は座位・仰臥位で測定します。

◎測定する側の腕が十分に出ているか・腕がしめつけられていないか確認します。

  特に冬場は、セーターなどで腕を締め付けることが多いので注意が必要です。

  セーターは脱いで測定しましょう。

◎測定前は安静にリラックスします。

  (深呼吸を23回しましょう)

 

腕帯(マンシェット)の巻き方

腕は心臓の高さになるようにします。

腕帯は腕を曲げたときにできるしわの上から1〜2cmの位置で指が1〜2本入る程度に巻きます。

(腕帯の位置は機械の説明書で確認しましょう)

スタートボタンを押し、測定終了まで静かに待ちます。

測定した血圧の値を記録しておきましょう。

測定時の注意点

できるだけ毎日決まった時間に測りましょう。

(起床時や就寝時、安静になる時間帯など測定する時間帯を決めておくといいです)

基本的には朝と夜2回測定します。

呼吸について

生体が体内に酸素を取り入れたり、体内での代謝で生じた炭酸ガスを排出することです。

[呼吸の性状]

・胸式:胸郭(肋間筋)の運動に呼吸。

・腹式:横隔膜の運動による呼吸。

 

[正常な呼吸と型]

成人:1620回/分

学童:2025回/分

幼児:2035回/分(胸式呼吸)

乳児:3040回/分(腹式呼吸)

新生児:40〜50回/分

 

 

[呼吸の異常]

・頻呼吸 :成人24回/分以上、恐怖や興奮時に現れる。

・徐呼吸 :成人12回/分以下、睡眠剤の多量服用に現れる。

・多呼吸 :呼吸数が増し、深さも増す。運動後にみられる。

・小呼吸 :呼吸数が少なく、深さも減る。死期の近い患者にみられる。

・過呼吸 :呼吸運動の増強で、とくに深さが深くなる状態。

・減呼吸 :呼吸数は変わらず、浅い呼吸であり睡眠時等にみられる。

・浅促呼吸:呼吸数が増し、しかも浅い呼吸となる。重症肺炎や肺水腫にみられる。

・鼻翼呼吸:呼吸困難が著しくなり、鼻翼が動く状態。

・下顎呼吸:呼吸困難が著しくなり、きわめて重篤な状態でみられる呼吸で、呼吸筋を十分に働かせることができないで、下顎だけを動かして努力性に呼吸をしている状態。

・無呼吸 :呼吸が停止した状態。自発回復の無い場合は、死の徴候である。睡眠時無呼吸症候群。

・チェーンストークス呼吸

  無呼吸→徐々にかつ深い呼吸→再び弱まる→数十秒から数分の無呼吸の繰り返し。

  脳出血などの脳に酸素欠乏が起こっているときにみられる。

  重篤な脳血管障害や心不全で起こり、重篤な状態の呼吸タイプです。

・ビオー呼吸:無呼吸から突如として多呼吸に移る。

・クスマウル呼吸:異常に深い大きな呼吸が持続し、雑音を伴う。糖尿病性昏睡などで出現。

・喘鳴:ゼーゼー,ヒューヒューという呼吸音。

 

○過換気状態

呼吸回数が1分間に30回以上と著しく多く、女性に多くみられる精神的要因で起こる呼吸状態です。

重症の場合には、過喚起のために血液中の二酸化炭素が減って血液がアルカリ性に傾き手足がしびれなどの知覚異常や意識消失をきたすこともあります。

高齢者で見かけることはありません。

 

○起坐呼吸

起坐呼吸は、坐位で努力性の呼吸している状態で、仰向けより座った方が呼吸が楽になるためにとる姿勢です。

重篤な心不全のときによくみられ、四肢の末端や口唇が紫色になるチアノーゼや下肢の浮腫を伴っていることがあります。

○睡眠時無呼吸症候群 (英語名Sleep Apnea Syndromeといい略称はSAS

睡眠中に呼吸が止まった状態(無呼吸)が断続的に繰り返され、診断基準では7時間の睡眠中に10秒以上の無呼吸が30回以上おこる、または睡眠1時間あたりの無呼吸回数や低呼吸回数が5回以上起こる状態の疾患です。

いびきを伴うことが多い。

十分に睡眠がとれず、日中の眠気、集中力や活気に欠けるなり、居眠り運転などで事故を起こしやすくなりますので危険です。

中年で肥満の人にみられるもので高齢者には少ない。

睡眠外来に行って相談してみましょう。

                                                  

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