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肥満とは?

   

日本では肥満をなくすことで約1兆3500億円の費用 を節約できると報告されています。

30年前と比較して青年期の肥満は2〜3倍に増えたと言われています。 肥満の合併症が起こるのはほとんどが成人
期ですが、青年期の若者で肥満の人は、肥満でない人に比べ高血圧や糖尿病になりやすい傾向があります。 肥満の成
人で青年期に肥満だった人は3 分の1 未満ですが、青年期に肥満だった人の多くは成人後も肥満です!!

最近の統計は,米国において,1年に280,000人が「栄養過多」で死亡していると推定している。これは,死亡原因として喫煙に次ぐものである。

肥満とは、体内に蓄えられた脂肪の量が著しく増加した状態をいいます。肥満には単純性肥満症候性肥満とがあります。単純性肥満は肥満の90%を占めており、ひと言でいえば過食と運動不足が原因で、余分な脂肪が体内に蓄積された結果です。生活が便利になり日常の運動量が減る一方、動物性脂肪などの高カロリー食品の摂取が増え、食生活が栄養過多になりがちな現代では、成人だけではなく、子どもの肥満も問題になっています。

成人の肥満は主に脂肪細胞が肥大して起こり、小児の肥満は脂肪細胞が増加して起こってきます。

肥満症の定義

肥満とは、脂肪組織が過剰に体内に蓄積した状態といえ、その判定には体脂肪量を測定することが望まれますが、簡易に脂肪量を測定する方法がいろいろと考案されています。
国際的に用いられる脂肪の計測法は、体重(kg)を身長(m)の二乗で除して求めるBMI(Body Mass Index)です。BMIは、体脂肪とよく相関していて、BMIをもとにして肥満判定基準が利用されています。標準体重の算出法としては、身長(m)の二乗に22をかける方法が使われています。
WHOでは、BMIが30以上を肥満とし、日本ではBMIが25以上を肥満と判定しています。
日本肥満学会による肥満症の定義では、肥満とは、肥満に起因したり、肥満に関連したりする健康障害を合併したり、肥満による健康障害の合併が予測される場合において、医学的に減量を必要とするような病態のことを肥満と呼んでいます。
肥満の場合における減量への動機付けは重要な問題で、食事療法や運動療法のほかに薬物療法、外科療法による体脂肪減量法などのほかに遺伝子治療も肥満治療法として期待されるようになっています。

   

肥満症

 肥満症とは脂肪組織にたくさんの中性脂肪がたまって、体重が増加した状態をいいます。肥満症には、特別な病気がなくて太っている単純性肥満と内分泌系や遺伝、脳の異常が原因で太る症候性肥満の二つに分けられます。肥満している人のほとんどは単純性肥満で、症候性肥満は全体の5%程度であり、ここでは主に単純性肥満について述べます。

    

肥満の原因

 ある意味で,肥満の原因は単純――摂取エネルギーより消費エネルギーの方が少ない――である。しかし肥満は,別の意味では,体重,主に体脂肪の調節と関係する,とらえどころがないものでもある。どのようにして調節されているのか,まだ完全にわかっていない。
 体重は非常に精密に調節されている。例えば,一生を通して,平均的な人は少なくとも6000万kcalを摂取する。20ポンド(9.072kg)の増加あるいは減少は72,000kcalに相当し,0.001%以上の誤差はない。体重の調節は,正常体重の人々においてだけでなく,体重調節の設定値の上昇が原因となっている,多くの肥満の人々においても行われていると信じられている。肥満の決定因子は,遺伝的,環境的および調節的なものに分けられる。

遺伝的決定因子

 最近の発見は,遺伝子がどのように肥満を促し,どのように体重調節に影響を及ぼすのかを解明する一助となっている。例えば,ob遺伝子の変異は,マウスの肥満に大きな働きをした。ob遺伝子のクローン化は,この遺伝子にコードされた蛋白レプチンの同定につながり;レプチンは脂肪組織細胞で産生され,体脂肪の調節作用を行っている。レプチンの存在は,体重が調節されているという認識を裏付ける。なぜなら,レプチンは,脂肪細胞とエネルギー代謝を制御する脳の領域との間のシグナルとして働き,体重に影響を及ぼすからである。
 ヒトの肥満に対する遺伝的影響の程度は,双生児,養子および家族の研究によって評価されている。双生児に関する最初の研究では,BMIの遺伝の可能性は約80%と非常に高く見積もられており,この数値はしばしば引用されている。養子と家族の研究の結果は,遺伝の可能性は約33%で一致したが,これは双生児の研究結果に比べて,一般的により妥当な結果だと考えられている。しかし,遺伝的な影響は,全体脂肪に比べて,部分的な脂肪分布,特に危険な内臓貯蔵脂肪に関する決定にとってより重要である。

環境的決定因子

 遺伝的影響が体重変化の原因のわずか33%しか占めていないという事実は,環境が及ぼす莫大な影響を意味している。こうした影響は,過去10年間における肥満罹患率の著しい増加によって,劇的に例証されている。

社会経済的地位

 特に女性の間で,肥満に対する重要な影響を与える。社会経済的地位と肥満の間の,負の相関関係は,根元的原因を反映している。長期的な研究により,比較的低い社会経済的地位に育つことが,肥満の強力な危険因子であることが明らかになった。社会経済的因子は,エネルギー摂取とエネルギー消費のどちらに対しても大きな影響力をもっている。

大量の食物摂取

大量の食物摂取は肥満と関係がある。長年,よく知られていない代謝障害が肥満を引き起こし,食物摂取は正常と考えられてきた。しかし,水素と酸素の安定したアイソトープを使った二重標識水法は,肥満の人のエネルギー消費が大きいこと,それによって大量の食物摂取もまた必要とされることを示している。さらに,こうした大量の食物摂取には,通常,それだけで肥満の素因をつくる,大量の脂肪も含まれている。
 西洋社会に非常に一般的にみられる座りがちのライフスタイルは,肥満を促進するもう1つの環境的影響である。肉体的活動はエネルギーを消費するだけでなく,食物摂取制御の一助ともなる。動物研究は,肉体的無活動が,食物摂取に対する矛盾した効果により,肥満の原因となることを示唆している。エネルギー消費量の増加につれて食物摂取量は増加するが,肉体的活動が最小限のレベル以下に低下しても,食物摂取量は比例して減少しないので;一部の人にとって,活動の制限は,実質的に食物摂取量が増加したことになる。

調節的決定因子

 妊娠は,一部の女性における肥満の主な決定因子である。ほとんどの女性は出産後1年にごくわずかに体重が増えるだけだが,約15%の女性は1回妊娠するごとに20ポンド(9.072kg)ずつ体重が増える。
 乳児期と小児期における――一部重度の肥満の人にとっては成人期においても――脂肪細胞と脂肪組織量の増加は,肥満の素因をつくる。これらの増加により,正常体重の人に比べ,肥満の人の脂肪細胞が5倍になることがある。ダイエットでは脂肪細胞のサイズしか減少せず,脂肪細胞の数は減少しない。その結果,細胞過多の脂肪組織をもつ人の場合,各々の細胞の脂質含有量を著しく枯渇させることによってのみ,正常体重への減量が可能になる。こうした枯渇,これに関連して細胞膜に起こっている事象により,体重の減少能力には生物学的限界が据えられており,こうした人にとって正常体重にまで体重を減少させることの難しさを証明するものといえる。

脳の損傷

 腫瘍(特に頭蓋咽頭腫),あるいは感染(特に視床下部に影響するもの)による脳の損傷は,非常に少数の人に肥満を起こす。その他の決定因子が何であれ,カロリー収支の最終共通経路は,CNS(中枢神経系)を介した行動にある。

薬物

 薬物療法の導入増加により,薬物は最近肥満の決定因子のリストに付け加えられた。ステロイドホルモンおよび主な4種類の精神活性薬――伝統的な抗うつ薬(三環系抗うつ薬,四環系抗うつ薬,モノアミンオキシダーゼ阻害薬),ベンゾジアゼピン,リチウムおよび抗精神病薬によって体重増加が起こりうる。体重増加防止のために薬物治療を制限することは,深刻な治療上のジレンマを生じる。

内分泌性の要因

 伝統的に肥満の重要な決定因子とみられてきた。膵臓の腫瘍による高インスリン血症,クッシング症候群による副腎皮質機能亢進症,多嚢包性卵巣症候群による卵巣機能不全,甲状腺機能亢進症は,どれも肥満の一部症例に関わっているが,内分泌性決定因子が影響を与えるのはごく少数の肥満の人に過ぎない。

心理学的要因

 以前は肥満の重要な決定因子とみられていたが,現在では大きく2つの偏食的な食事パターンに限定されると考えられている。むちゃ食い性障害は,短時間に大量の食物を消費し,むちゃ食いしている間はコントロールを無くしているという自覚があり,後で悩む,というのがその特徴である。神経性過食症の患者とは異なり,これらの患者は,嘔吐などの代償行為を行わない;したがって,むちゃ食いは過剰なカロリー摂取の原因となる。むちゃ食い性障害は,減量プログラムに加入している人の10〜20%に起こるとみられている。夜食症候群は,朝の食欲不振,晩の過食,そして不眠から成る。これは,肥満の治療を求めている人の約10%に起こる。

   

異常な食べ方とは?

夜食症候群

夜間の過食はよくない。・・・分かってはいるものの。

夜遅く帰って遅い夕食をとる人も多いでしょう。

夜は消化管機能が高まり食べたものがエネルギーとして貯蔵されやすくなり注意しましょう。

寝る前に食べると太りやすいことは誰でも知っています。

では、なぜ良くないのでしょうか?

 

1、食事をすると血液中のブドウ糖が上昇します。

昼間なら体を動かすのでエネルギーとして消費されやすいのですが、食事をして2時間も経たないうちに寝てしまうと、血液中の余分なブドウ糖は脂肪として蓄積されることになり、これが肥満の原因となるのです。

 

夜食がいけないもう一つの理由は、

2、朝食が食べられない・・・。

たっぷり食べてすぐ寝てしまうと、消化・吸収が遅れ、翌朝まで食べた物が胃の中に残ってしまうことがあります。

このため胃もたれが起きたり、空腹感が出ないため朝食を抜くようになります。

それに、寝る前に食べると熟睡の妨げにもなります。

 

どうしてもの時はカロリー少なめに・・・

 ただ、胃の中のものは通常45時間で消化されますから、夜遅くまで起きているとどうしてもお腹が空きます。こんな時は、できるだけカロリーの少ない食事にしましょう。

 牛乳や果物がベターです。油脂の多いものは胃の中の滞留時間が長いため、避けた方が賢明です。

 夕飯を食べ損なった様な時は、牛乳やバナナ1本というわけにはいきませんが、もし即席めんなどを食べるなら、野菜や卵などを入れるようにします。

どか食い・まとめ食い・朝食を抜いたムラ食い・・・

などの1日の食事を 3回に分けずにまとめて食べる。

 

1日の摂食回数と肥満の頻度との関係をみた調査では、

回数が多いほど肥満が少なく、回数が少ないほど肥満が多いという結果が出ています。

太らせるお相撲さんは大量に12食、

太ってはいけないバレリーナなどは少量を18食です!

つまり、まとめ食いをすればするほど太りやすいというわけです。

食事がいつ取れるかわからない時代を生き抜いてきたわれわれ人類はまとめて食べた食事は飢餓に備えて脂肪組織として貯えておく術を知っているのだと思います。飽食の時代は分けて食べるが勝ちです。やせの大食いということばもありますが 食事誘発熱産生の回数が多いので食べる回数の割りに太れないのかもしれませんね。

早食い

早く食べると 満腹感が少なく つい多く食べてしまう!

血糖値がピークに達するのは、食べ始めてから1520分後です。

ところが、早食いの人は、食べ始めてから5分もしないうちに、食べ終わってしまいます。

 これでは血糖値がピークに達して、満腹中枢が刺激される前に食べてしまうことになり、

本当は満腹になっているのに満腹感が持てません。そのため、つい過食になり、肥満の原因になります。

 

 また、「噛む」という行為は、色々な消化器官に「これから食べ物を送り込むから用意してくれ」と合図をするような働きもあります。その合図なしにいきなり食べ物が送り込まれると、胃はびっくりしてしまいます。

 

胃腸の弱い人に共通しているのが早食いという調査結果もあるほどです。

 

よく噛んで、ゆっくり味わいながら食事を取ることが肝心です。

よく噛まない

やわらかい食べ物が増え、咀嚼力が衰えつつあるといわれる現代人は、

弥生時代と比べると、一食当たりの咀嚼回数は16に減っているとのことです。

また戦前、通常の和食を食べていた際と比較しても、半分以下に落ちていると言います。

咀嚼回数が減ると、わたしたちの体にはどんな影響が起こるのでしょう?

咀嚼する時は、頬のやや後ろにある「咬筋」を使い、感覚信号が送られ、大脳が刺激を受ける。

そのため脳循環が活性化し、長い間をかけて脳が大きく発達する結果となったのです。

その他の異常な食べ方

★食後でも好きなものなら食べれる・別腹である
★他人が食べているとつい食べてしまう

★鉢に果物や菓子を身近に置いてある

 ついつい手が出てしまう テレビを見ながらスナック菓子を食べるイライラすると食べることで発散する。

★頂きものや 料理が余ったとき ほかの人が食べないともったいないので食べる  
★食料品の買い物も多めに買っておかないと気がすまない
★料理を作るときは つい多めに作ってしまう

★そんなに食べてないんですけどね・・・。水を飲んでも太るんです。太る体質なんでしょうかね・・・?

 確かに、食欲の調節やからだのエネルギー代謝に体質的なものもあり、同じ食事量でも 基礎代謝の低い人は肥満になりやすいと思います。基礎代謝を上げる為に運動をしましょう!

肥満の治療指針

 

目標  食事

治療の実際

BMI25以上の体重はあるが
合併症もないし
内臓脂肪型肥満でもない
体重5%減量食習慣リズムの異常があれば改善
食事内容 脂肪分の多い食事をやめ
砂糖菓子を果物に交換
食前に生野菜を多くとりご飯は一膳に食パンは一枚に
BMI25〜30の体重があり
合併症があるか なくても
内臓脂肪型肥満がある
体重5〜10%
   減量
日常生活でどのくらいエネルギーを使っているか把握
  基礎代謝、運動エネルギー(万歩計の歩数記録)、食事
  誘発熱産生
毎日の食事の種類と量を把握
  糖尿病食事療法のための食品交換表を利用し記録
消費エネルギー量-摂取エネルギー量がマイナスでな
  いとやせない、目標体重に達したら維持する
過食になった原因(ストレスなど)を取り除く
BMI30〜35の体重がある
肥満症
男1500Kcal
女1200Kcal
時に900Kcal
基本的には 上の欄で述べたことと同じで、3か月はがん
  ばってもらいますが
基礎代謝の低下している患者さんでは900Kcal食までにし
  ないとやせないこともあります
運動は1日1万歩を目標にしますが、可能な範囲とします
BMI35以上の体重がある
肥満症
男1500Kcal
女1200Kcal
時に900Kcal
基本的には 上の欄と同じですが、膝関節痛・腰痛などで
運動が困難なため水中歩行や座位での上半身運動にとどめ
食事療法をより厳格にする必要があります
超低カロリー療法の場合は入院が必要です
空腹感の強い患者さんに抗肥満薬サノレックスも使えます
200Kgを超える患者さんでは胃短縮術が必要なこともある

「オカーサンハヤスメ」から「まごわやさしい」へ

 望ましくない食品の語呂合わせを「オカーサンハヤスメ」と言います。

 「オ」…オムレツ、「カ」…カレーライス、「サン」…サンドイッチ、「ハ」…ハンバーグ、「ヤ」…焼きそば、「ス」…スパゲッティー、「メ」…目玉焼き。    
 これらは高脂肪、高カロリーで、おなかいっぱい食べても、必要なビタミンやミネラルを十分に摂取することができません。
 特にエネルギー代謝に必要なビタミンB群が不足するため、体脂肪がつきやすい上に、高栄養なのに食べれば食べるほど疲れやすくなりイライラしてきます。
 また、インスタント食品やハム・ウインナー等の加工食品には保存料としてリン酸塩が使われていてミネラルの吸収を悪くします。

   
 
 そこで・・・食事を「まごわやさしい」に変えましょう!

 「ま」…豆類、「ご」…ごま、種子類、「わ」…わかめ、海藻類、「や」…野菜、「さ」…魚介類、「し」…しいたけ、キノコ類、「い」…いも類。    
 これらの食品は伝統的な日本食であり、低脂肪でビタミンやミネラルを十分に含んでいます。
 この優れた食生活が、かつての日本人の剛健さと忍耐強さ、精神の美徳を支えていたのです。    
 最近では、アメリカの栄養学者たちが日本食を評価し、多くの病気予防に取り入れています。

  

二次性肥満(症候性肥満)とは?

   視床下部性肥満
       フレーリッヒ症候群
       エンブティ・ゼラ症候群
       間脳腫瘍 など
    内分泌性肥満
       インシュリノーマ
       クッシング症候群
       甲状腺機能低下症
       スタイン・レーベンタール症候群 など
    遺伝性肥満
       ローレンス・ムーン・ビードル症候群
       アルストレーム症候群
       プレーダー・ウィリ症候群 など
    薬物による肥満
       副腎皮質ホルモン、経口避妊薬、インスリン注射
       向精神薬

上記以外は、単純性肥満です。

米国で糖尿病予防の大規模試験がおこなわれ・・・

一番効果があったのは生活習慣を変えることだったのです。

  ピッツバーグ大学の先生の話では 
 
 生活習慣バランスが目標としていることは・・・
  ★正しい食生活をして減量すること ・・・ 体重の7%は減量する
  ★もっと運動するようになること ・・・・・・・ 毎週2時間半は運動する

   ということで 薬よりも 糖尿病予防に効果があったとのことです。

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