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貧血

血液とは?

血液は、スープの中に具が浮いているような具合になっています。

そのスープの部分を「血清(けっせい)、または血漿(けっしょう)」といい、

具の部分が「血球(けっきゅう)」といいます。

一般的に病院で調べられる血液一般検査が、具(血球)の数を調べる検査です。

(血球)には 赤血球、白血球や血小板などがあります。

赤血球はからだに酸素を運ぶ働きをしています。

これは赤血球に含まれるヘモグロビンという色素が、

酸素と結合しやすい性質を持っているからです。

 

詳しくはコチラ → 

貧血とは?

貧血とはこの赤血球の数(ヘモグロビン)が少なくなることを言います。

酸素を運ぶ赤血球が少ないので、からだ全体に酸素が行き届かないため様々な症状が現れます。

貧血は今、女性の10人に1の割合で発生します。

 

私達の体は鉄を作り出すことは出来ませんので食物から補給することが必要です。

成人男性で毎日約1mgの鉄が失われます。

一方、通常摂取された鉄はその約10%が吸収されますので、

1日約10mgの鉄を摂取しなければいけません。

成人女性の場合には月経による出血で1日平均2mg、

さらに妊娠中の女性は1日平均で3mgの鉄が必要となり、

それぞれ1日20mg、30mgの鉄を摂取しないと鉄の不足状態となります。

鉄の不足分は体に蓄えられている貯蔵鉄(通常約1000mg)から供給されますが、

貯蔵鉄が枯渇すると鉄欠乏性貧血が現れてきます。

貯蔵鉄の状態を把握するためには、血清フェリチン値を測定を行います。

フェリチンの値が20ng/dl以上あれば貯蔵鉄が十分量まで補充されたと判断します。

 

ヘモグロビン量と貧血の基準

正常値

成人男性 1418g/dl

成人女性 1216g/dl

国際的貧血判定基準(WHO)

幼児(6カ月〜6歳) 11g/dl以下

小児(614歳) 12g/dl以下

成人男性 13g/dl以下

成人女性 12g/dl以下

妊婦 11g/dl以下

 

1日に必要な鉄分摂取量(20〜49歳):厚生労働省調べ

男性=7.5mg・・・実際の摂取量=7.8mg

女性=7.8mg・・・実際の摂取量=7.1mg

3.4mg不足!

貧血の種類

鉄欠乏性貧血

生体内でヘモグロビンの合成に不可欠な鉄が欠乏し、

ヘモグロビンの合成が十分に行われないために生じる貧血で、日常最も多く見られる貧血です。

食生活の工夫で鉄分を補います。

 

再生不良性貧

骨髄の造血幹細胞の働きが衰えて正常な血液が作れなくなってしまう。

血液の専門医を受診して精密検査を受ける必要があります。

 

失血性貧血

交通事故などで大量に出血して起こる。

 

悪性貧血

高齢者や胃を切除した人にみられ、ビタミンB12や葉酸(ようさん)が欠乏して起こる。

 

溶血性貧血

赤血球が破壊されて起こる。

 

いずれにしても、貧血といわれたら、その原因をはっきりさせることが先決です。

痔や胃潰瘍、子宮筋腫などが考えられるので、受診してくわしい検査を受ける必要があります。

貧血は女性に多い

男性の貧血は・・・?

立ちくらみなど、閉経した女性や貧血になりにくい男性に貧血の症状が現われた場合、

まず胃ガンなどの消化器系の病気を疑います・・・

★ピロリ菌とは★

胃の粘膜に住みつきガンになりやすい状態を作る可能性がある菌。

日本人の約半分6千万人が胃の中にピロリ菌を持っているといわれます。

そして、胃ガン患者の90%がピロリ菌を持っていました。

ピロリ菌を除菌して胃ガンのリスクを減らすことが予防につながります・・・

貧血の原因

鉄欠乏性貧血の原因にはいくつかありますが、代表的なものは

出血、食生活による鉄分不足、激しいスポーツ

成長・生理・出産に伴う鉄分不足などです。

貧血の中でも一般的な鉄欠乏性貧血は、体内の鉄が不足して起こる貧血で、

その原因としては、鉄の排泄増加、鉄の需要増加、鉄の摂取不足の3つが考えられます。

これらの原因が重なり合ったりして、貧血が引き起こされます。

 

抗がん剤による化学療法や放射線療法による副作用

抗がん剤や放射線は、がん細胞に作用するとともに、他の正常な細胞にも影響を及ぼします。

特に血液細胞を作っている骨髄の正常な細胞は、

抗がん剤や放射線の影響を受けやすく、そのため血球を造る能力が低下します。

しかし、赤血球の寿命は120日と長いため、すぐには影響を受けません。

貧血の症状は抗がん剤による化学療法や放射線療法開始後、

1〜2週間後より徐々に出現してきます。

 

胃切除後のビタミンB12の吸収障害

ビタミンB12は赤血球を造るために必要です。

胃切除(この場合、どのくらいとったかによりますが)や、

胃をすべてとってしまうと、ビタミンB12が吸収できなくなり貧血となります。

ビタミンB12の吸収には胃から分泌される内因子と呼ばれるタンパク質の助けが必要です。

胃をすべてとってしまった後でも、ビタミンB12は肝臓に蓄積されているため、

すぐには貧血になることはありません。

貧血があらわれるのは、胃をとってから3〜4年後です。

 

胃切除後の鉄の吸収障害

全身にくまなく酸素を運搬することが赤血球の働きですが、

実際にこの役割を演じているのは、赤血球中に含まれるヘモグロビンです。

鉄はヘモグロビンの材料となり、鉄が減少するとヘモグロビンの産生が低下します。

鉄剤は胃酸により吸収されやすいかたちにかわり、十二指腸や小腸から吸収されます。

したがって、胃切除後は、ビタミンB12の吸収障害と胃酸の減少の相乗効果により

鉄の吸収が障害され、2〜3年後に貧血を生じることが多くなります。

 

がんや潰瘍からの出血

胃・十二指腸潰瘍、出血性胃炎、胃がん、大腸がんといった

消化管からの慢性出血によって貧血になることがあります。

貧血の症状

貧血は初期では自覚症状がありませんので、気付かない場合が多いのです。

状態によって以下のような症状がいくつかあります。

易疲労(疲れやすい)、全身倦怠感(だるい)、顔面蒼白(顔色が青白い)、

頭重感、頭痛、耳鳴り、めまい・立ちくらみ、動悸・息切れ、手足のむくみ・しびれ、

月経不順又は23か月の無月経、食欲不振、収縮期雑音

 

 

慢性の貧血は徐々に進行するため、自覚症状のない場合もあります。

一般的には顔色が悪く、まぶたの裏が白くなったり、口の中全体の赤みが減ったりします。

 

ヘモグロビンが正常の70%以下(軽度)

必ずしも症状はあらわれません。

ヘモグロビンが正常の59%以下

体内の酸素を補うために、多くの血液を送らなければならず、

心拍数が増加したり、少しの運動をしても息が切れたりします。

ヘモグロビンが正常の40%以下

頭痛や、めまい、耳鳴り、集中力の低下、不眠になります。

また、身体のすみずみまで酸素が行き渡らないため、疲れやすくなったり、手や足が冷えたりします。

ヘモグロビンが正常の30%以下

食欲がなくなったり、吐き気やむかつきなどがあらわれます。

ただし、ここにあげた貧血の程度と症状はあくまでも目安であり、

年齢や性別、貧血の原因や健康状態などにより個人差があります。

貧血のサイン

貧血では顔は青白いまたは土色になる。

乾燥肌である。

髪につややコシがなくなり。

スプーンネイルといって爪の真ん中がへこんでスプーンのようになる。

あるいは爪が薄くなって割れやすくなる。

目がおちこんでくる。

もちろん疲れやすいし体が重くだるい。

髪の毛が抜けやすい、また赤味をおびたり、急に白髪が増えた

 

食べるとすぐにお腹を壊してしまう人、

食欲がなくて食べられない人、

たくさん食べていても貧血がある人などは、

胃腸の消化吸収機能が弱くなって、食べた栄養が体に届いていない場合も考えられます。

貧血になりやすい人

一般に、貧血になるとカラダが危険を察知して吸収率を高めるため、

鉄の摂取量を急激に増やす必要はないのですが、

以下に当てはまる人は、意識して鉄分を摂取するようにしましょう。

生理のある女性

女性が月経のために失う血液量は月平均で45ml。

1mlの出血で失われる鉄は0.5mgですので、毎月20mg以上の鉄分が失われます。

 

月経時の出血量が多い人

子宮筋腫や子宮内膜症は月経過多になりますので鉄分が不足します。

妊娠、出産、授乳期の人

1回の妊娠で必要とされる鉄の量は

出産時の出血、胎児への鉄の補給などのため1000mgと言われています。

食欲が減少する人もいるので要注意です。

成長期の子供

生理がはじまった子供やスポーツをしている子供など

食欲が落ちている高齢者

高齢者では、胃の粘膜が萎縮して、鉄の吸収が悪くなります。
また、動物性食品を好まなくなったり、調理を十分にできなくなり、偏った食事になりがち…。
鉄の吸収をよくする食品の組み合わせを考えて、バランスのよい食事をとるようにしましょう。

胃を切除した人や胃炎にかかっている人など

 

妊娠と貧血

妊娠中の貧血とは・・・

血液は赤血球、白血球、血小板、けっしょう、などの成分で作られています。

貧血とはこのうち赤血球の数が少なくなった状態を言います。

妊娠すると大半の人が貧血気味になります。

妊娠中は赤ちゃんを成長させるために血液の量がグンと増えるのですが、

とくに赤血球の製造が間に合わなくなり、水っぽい血液になります。

ママが貧血状態だと・・・

赤ちゃんへの影響はほとんどありませんが、貧血がひどくなると母体には影響が・・・

・息切れ

・めまい

・体力の低下から有効な陣痛が得られない

・産後に大出血を起こす

などの、症状が出ることもあります。

貧血の治療

食事療法で重要なポイントは、鉄分だけを偏って摂るのではなく、

血液の材料となるタンパク質や鉄分の吸収をよくするビタミンCなど、

栄養のバランスがとれた食事を心掛けることです。

これらの栄養をきちんと消化し効率よく吸収するためにも、

急いで食事をせずによく噛んで食べる事が大切です。

そうすることで胃酸が十分に分泌され、鉄をはじめとする栄養が効率よく吸収されるのです。

鉄分を多く摂ると腸の働きが弱まり便秘がちになるので、

便秘の予防のためにも水分や食物繊維なども摂るように心掛けて下さい。

バランスのよい食生活と同じくらい大切なのが、胃腸の健康管理です。

アルコールの飲み過ぎや過食、ストレスなどによって胃腸に負担をかける生活を続けていると、

胃腸の働きが低下し、鉄の栄養素の吸収もうまくいきません。

胃腸の健康を維持するためには、暴飲暴食を避けるようにしましょう。

また食事以外の留意点としては、生活が不規則にならないようにし、

負担にならない程度の軽い運動や睡眠時間を十分にとることです。

  

  

○インスタント食品や外食をひかえ、栄養のバランスのとれた食事をする○

○良質のタンパク質をとる○

ヘモグロビンは鉄とたんぱく質でできているので、鉄だけでなく、

赤身の肉や魚、大豆、豆腐、卵など良質のたんぱく質を適量とることも大切。

○鉄分を多く含む食品をとる○

成人男性は鉄分を1日約1215mg、成人女性は1520mgの摂取を心がける。

 

鉄分の多い食品

大豆、大豆製品、牛・豚・鶏のレバー、牛モモ肉、いわし丸干し、ひじき、もずく、のり、

牡蠣(かき)・あさり・しじみなどの貝類、ほうれんそう、小松菜、切干大根、

魚(とくにカツオなど赤身の魚)、いも類、春菊、プルーンなど

○葉酸・ビタミンB12・ビタミンCを多く含む食品をとる○

  ・・・葉酸やビタミンB12は造血、ビタミンCは鉄吸収に必要

葉酸を多く含む食品

貝類、海草類、レバーなど

ビタミンB12を多く含む食品

ビタミンB12は正常な赤血球を作るためになくてはならないものです。

牛・豚・鶏のレバー、さんま・にしん・いわし・さばなどの魚類、

かき・あさり・しじみなどの貝類、卵黄、チーズ

ビタミンCを多く含む食品

ビタミンCは鉄の吸収を促進させるはたらきがあり、

鉄が身体で利用されるためになくてはならないものです。

野菜やくだものなどは積極的に毎日必ず食べましょう。

いも類→さつまいも、

緑黄色野菜→ブロッコリー、小松菜、カリフラワー、赤ピーマン、芽キャベツ、

果物→キウィフルーツ、オレンジ、いちご、柿

その他緑茶など

○3食きちんと食べる○

朝食抜きが習慣になっていたり、

仕事が忙しいからと昼食や夕食を抜いたりしては栄養のバランスが保てません。

無理なダイエットや食事が不規則といった生活は改善する。

 

○よくかんで食べる○

よくかんで食べると、胃酸の分泌がよくなります。

胃酸は、食品中の鉄やタンパク質など、血液の材料になる栄養素が効果的に利用されるために

胃酸は大切な役割を果たしています。

胃酸は胃液の中に含まれていますが、

胃酸の分泌が少ないと食欲も減退して、必要な栄養量も消化吸収されにくくなるのです。

 

○適度な運動をする○

日頃から運動しているとヘモグロビンが増えます。

ただし過度な運動、やり過ぎには注意しましょう。

貧血と栄養 

鉄剤の服用と同時に食事療法を併用することは大切な事ですが、

食事療法だけでは足りなくなった鉄を補充するには到底不十分です。

鉄剤は通常50〜200mgを服用しますが、

鉄分が最も多い事で有名なレバーでも1食分(50g)の鉄の含有量はわずか6.5mgにすぎません。

 

ビタミンC(アスコルビン酸)

ビタミンCは鉄が腸管から吸収される際に、

その還元力により鉄を吸収されやすい形に変えることができます。

特に大豆やほうれん草、のりなどの吸収されにくい非ヘム鉄をヘム鉄

に変えることで腸壁からの吸収を高めるからです。

食物から摂取した鉄の吸収率は10%しかなく、

ビタミンCの働きがなければ吸収率はさらに下がってしまいます。

また赤血球が造られる過程で重要な働きをしている葉酸の働きを

ビタミンCが高める事もわかっています。

つまりビタミンCは貧血予防と改善になくてはならないビタミンなのです。

ただし、ビタミンCは体内で合成することができず水に溶けやすいため、

一時的に大量にビタミンCを摂取しても過剰分は排泄されてしまいます。

よって貧血を予防するには、ビタミンCを多く含む食品を毎日積極的に摂る事が大切です。

 

ビタミンB12・葉酸

ビタミンB12と葉酸はともに赤血球のみならず血球すべてを造る際に欠かせない栄養素です。

これは血球の核を造る際に関わっています。

これらが不足すると血球が正しく造られず、悪性貧血を引き起こしてしまいます。

ビタミンB12はレバーや肉、卵、牛乳に含まれており、

これらの食品を普通に食べていれば特に足りなくなる事はありません。

しかし、手術で胃を切除した人(切除した大きさにもよりますが)や、胃を全て取った人は、

ビタミンB12の吸収が困難になるため注射が年に1〜2回必要となります。

葉酸もビタミンB群のひとつで、レバーや貝類、ブロッコリー、ほうれん草、キャベツ、パセリ

などに多く含まれています。

葉酸も体内でつくる事ができず、食物から摂取しなければなりません。

葉酸は緑黄色野菜に多く含まれており、日本の食生活で欠乏する事はまれです。

ただし食事を満足に摂らないアルコール中毒の人にはまれにみられます。

また妊娠中は葉酸の需要が増大し、毎年のように出産を繰り返していると

葉酸欠乏になりやすいといわれています。

葉酸は水に溶けやすい物質なので、尿などで排泄されやすく体の中に蓄えておく事ができません。

動物性タンパク質

動物性タンパク質には、動物性食品に含まれるヘム鉄が有効に利用されるのを助け、

植物性食品に含まれる非ヘム鉄が消化管内で溶解するのを助ける働きがあります。

これをミートファクターといい、牛肉や鶏肉に含まれています。また母乳にもこの働きがあります。

ただし、卵や牛乳のタンパク質、チーズ、大豆など植物性食品のタンパク質には

ミートファクターが含まれておらず、むしろ鉄の吸収を妨げる作用があります。

毎日できるだけ新鮮な状態の食品を欠かさず食べる事が大切です。

レバーの食べ過ぎも良くない!

貧血の改善

食品から摂取する鉄分の吸収率はきわめて悪く、わずか10%ぐらいです。

かなりの量を食べなければ必要量にはできません。

食事療法とともに、病院では鉄剤を処方されます。

しかし、鉄剤は連用すると鉄が胃腸の粘膜を刺激するため、

副作用で吐き気、むかつき、下痢、便秘などの胃腸障害を起こすこともあります。

また、鉄剤はタンニンが鉄分を妨げてしまうのです。

便が暗緑色や黒っぽくなることもありますが、これは鉄分が吸収されずに排泄されています・・・。

心配はないようですですが、効果もありません。

 

鉄分は、サプリメントで補うのが効果的でしょう!

食品よりも鉄剤よりも吸収率がよく、副作用もありません。

貧血と低血圧と脳貧血はどう違う?

血液が動脈を通るときに血管の壁(血管壁)におよぼす力を血圧といいます。

血圧は体内の各部分によって違い、その高低によって血液のスムーズな流れが保たれています。

低血圧とは、そのスムーズな流れができなくなった状態のことで、

体の上のほうにある脳や末端への血流が足りなくなり、

だるさやめまい、立ちすくみ、肩こり首こり、冷え性などがおこります。

また、脳貧血とは、一時的に脳への血液の供給が不足し、めまいや立ちくらみを起こすことです。

一過性のものなので、貧血とは全くの別物になります。

                                                  

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