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 下肢静脈瘤 

  

下肢静脈瘤とは?

 

下肢静脈瘤はお年寄りの方々にはすばこと言う俗称で呼ばれています。

 

静脈瘤は、体のどこにでも発症しますが、最も多く足にみられます。

足で発生した静脈瘤を下肢静脈瘤と言います。

 

血管がこぶのように膨らんだ、足がつる、むくむ、疲れやすい、皮膚が変色した、かゆい・・・

れらは下肢静脈瘤の症状です。

 

下肢の血液は、足の運動によって心臓に戻っていきます。

また静脈には、血液の逆流を防ぐための弁がついていて、

血液が重力に負けて下へ引かれ逆流しないようにくい止めています。

この逆流防止弁は、足の付け根や膝の裏など、太い静脈血管の合流部で壊れやすく、

これが原因で血液が逆流し、足の下の方に血液が溜まり、静脈がこぶのように膨らむのです。

   

下肢の表在静脈が拡張・蛇行するもので、重症例では皮膚に潰瘍を生じるまで悪化します。

 

しかし、通常は進行も遅く、命にかかわる病気でもないために、

医療従事者を含めて関心が薄く、正確な知識も少なく、

多くの患者さんが病院へ行っても無処置のまま放置されているのが現状です。

下肢静脈瘤の症状

下肢静脈瘤以外の疾患からもおこるものもありますのでご注意ください。

 

             <外見の症状>

          ☆足の血管が“ボコボコ”膨らんで浮き出てみえる

            足に瘤のように血管が浮き出る、血管の色が目に見えて浮き出ている

          ☆足の血管の一部が青紫色に膨らんでいる。

          ☆静脈に沿って炎症を起こし痛くなったり、治りにくい湿疹が出来る。

            足首の周囲や静脈瘤の周囲に皮膚炎や湿疹が起きやすくなります。

          出血したり、皮膚が黒ずんでみえる。(色素沈着)

            血液の成分の中に含まれる色素が組織の中に沈着している。
          ☆足に潰瘍ができている(皮膚が破れて出血がある)

            皮膚の血液循環が悪いために、傷ができやすく、すぐに潰瘍化してしまいます。

            放置すると徐々に増大していきます。

          ☆皮膚が茶褐色になる。

          ☆皮膚が“ボロボロ”になる。

 

             <外見以外の症状>

          ☆足が・・・痛む・だるい・重い・疲れやすい・ほてる。

            下肢静脈瘤による静脈圧の上昇によってこれらの症状が発生します。

          ☆足がかゆい。

            湿疹があるないにかかわらず、かゆみも静脈瘤の代表的な症状の一つです。

            下肢静脈瘤による静脈圧の上昇によってこれらの症状が発生します。

          ☆生理の時に足が痛い・不快感がある。
          ☆足に熱感があったり、寝ている時にしばしば足がつる(こむらがえり)
          ☆足がむくむ

下肢静脈瘤の自己診断法

簡単にできる下肢静脈瘤の自己診断法です

 下肢静脈瘤の代表的な症状のひとつに「血管が浮き出る」という事があげられます。

 横になったり、腰掛けていると目立たないが、まっすぐ立った状態で血管が浮き出てきたら・・・

  →下肢静脈瘤を疑ってください。

 血管はあまり浮き出たり目立つことはないが「むくみが気になり、とにかく脚がだるく疲れる」という場合があります。

 時々、痛みを感じることもあります。

  → やはり、下肢静脈瘤を疑ってください

 就寝中に脚がつることがあり、目が覚めることがよくあります。

  → やはり、下肢静脈瘤を疑ってください

 足にかゆみがあり、治りにくい湿疹ができます。何かのきっかけで、下肢からの出血の経験があります。

  →この場合も、下肢静脈瘤を疑ってください。

下肢静脈瘤の種類

    

下肢静脈瘤が出来やすい人は?

☆女性に多い(性的な要因です)

  女性の場合、歳を経るに従って、下肢静脈瘤の頻度は上昇してきます。

☆立ち仕事が多い人

  美容師・調理師・販売・サービス業など店員の立ち仕事に従事する人に下肢静脈瘤が多いのが特徴です。

☆加齢

  年齢を重ねるにつれて、静脈や静脈の弁が弱くなり下肢静脈瘤の発症の原因になります。

 

☆肥満

 

☆糖尿病や高血圧

 

☆冷え性

 

☆便秘   便秘になると静脈圧が上昇しますので静脈瘤になりやすくなり、静脈瘤が悪化します。

 

☆キツイ衣服やストッキングを着る人

 

☆何回か妊娠した経産婦

☆妊娠時  (特に、2回目の妊娠で出来る人が多い。)

  下肢静脈瘤は妊娠時に発症する事が多々あります。

  その為、妊娠時に血管の浮きを感じてくる場合には、下肢静脈瘤の予防の為に、

  弾性ストッキングを着用することが勧められます。

  遺伝的要因も関係しているとされていますので、近親者に下肢静脈瘤の方がいる場合、

  妊娠の際にはより注意をする必要があります。

☆遺伝

  親族が下肢静脈瘤をもつ場合、発生頻度が高くなります。

下肢静脈瘤の治療を受けた方がいい人

☆足にシミ(色素沈着)、潰瘍が出来てしまった人。

☆足が重い・だるい・むくむ・かゆい・こむら返りが起こるといった症状に悩んでいる人。

☆足に熱を持ち赤くはれ、強い痛みのある人。

  (ふとももにできた方は、将来、肺梗塞の危険もあるため手術をすすめます)

☆静脈瘤のコブが気になる、見た目が悪いと足の外観を気にしている人。

下肢静脈瘤を予防するために

長時間同じ姿勢で立ち続けない (長時間立ったままや腰掛けたままでいないこと)

    長時間の連続した立ち仕事は避け、1時間に5〜10分は足を心臓よりも高くして休息がオススメ。

    仕事上休息が取れない場合は、足踏みをしたり歩き回ったりしてください。

    筋肉のポンプ作用で血流が良くなります。

    足の循環を良くし、静脈圧が上昇することを防ぐためにできるだけストレッ チと運動をしましょう。

積極的に足の運動をしましょう (足先の背屈が有効)

正座や足を組まない

    足を組んだり正座をすることは、静脈還流を悪化させますので避けましょう。

夜寝るときは足を15cm-20cm挙上する。

    両足を心臓より高くして寝るようにしてください。静脈血が心臓に返るのを助け足のうっ血を改善します。

    クッションなどを使用して足を高くしてください。

適切な圧の弾性ストッキングの着用

    痛み・浮腫・炎症を改善するためには定期的に休憩を取り、弾性ストッキングを着用しましょう。

背伸びをして深呼吸を繰り返す

太りすぎないようにしてください。

    適正体重をきちんと知り、適正体重維持に心がけてください。

    体重コントロールをするだけで改善する人もいます。

○ なるべく締めないような服を着ましょう。

    キツイ服は静脈還流を障害し、下肢に血液を溜めます。

    特に女性ではスタイルを気にしてお腹を締めないでください。

    ガードルやパンティストッキングなど太ももの位置できつく締まるようなものや、

    ウエストをきつく締めるようなベルトは避けましょう。

足をいつも清潔にしましょう。

    ささいな引っかき傷や虫刺されなどが、色素沈着・潰瘍の原因になります。

    足は清潔にして外傷を防ぎましょう。特に、水虫にはならないように心がけてください。

    妊娠時には特に足のケアは重要です。

○ 脂肪分・塩分・砂糖を控えましょう。

    水分を多く取り、ビタミンCEを取りましょう。

○ 禁煙をしましょう。

    喫煙は血圧を上昇させ静脈瘤を悪化させます。

○ 妊娠中は上を向いて寝るよりも、左を下にして寝ましょう。

    骨盤内で静脈のかかる圧を少なくします。また胎児への血液循環を良くします。

○ハイヒールを避けて、踵の低い靴を履きましょう。

静脈瘤と栄養素

☆絶対に必要な栄養素

   ビタミンC、ビタミンE、カリウム、鉄、銅、亜鉛、コンドロイチン、フラボノイド(イチョウ葉エキス)

☆更に補給するといい栄養素

   ビタミンA、ビタミンB群、レシチン、繊維

 

食事とサプリメント

便秘になると静脈圧が上昇し静脈瘤が悪化します。

便秘を防ぐために繊維をたくさん含んだ食事をとりましょう。少なくとも130gの繊維をとってください。

全粒小麦粉、豆類、フルーツ、野菜を多くとりましょう。

ブラックベリーやチェリーをたくさん取りましょう。これらのなかには、静脈瘤を予防したり、症状を軽減したりする成分が多数含まれています。

静脈瘤周囲の皮膚が硬くなる(脂肪硬化)たんぱく質を溶かすためには(皮膚を柔らかくする)フィブリンを溶かす働きがある酵素のブロメラインを含む赤唐辛子粉、にんにく、たまねぎ、しょうがやパイナップルなどを取りましょう。

静脈瘤に良い食べもの

チェリーなどの新鮮な果物。

みかんなどの柑橘類は皮の内側を一緒にかじる様にしましょう。

全粒小麦粉、そば粉、雑穀類、にんにく、たまねぎ、しょうが、赤トウガラシ粉。魚。

静脈瘤に悪い食べ物

砂糖、塩 アルコール類、揚物、加工品や精製された食べ物、動物性タンパク、チーズ、アイスクリームなど。

特に脂肪分、炭水化物、肉類は控えましょう。

ビタミン類

ビタミンA (ベータカロチンとして25000単位)を取ると皮膚の状態を良くし、潰瘍の治癒を早めます。

ビタミンB スプーン一杯のビール酵母菌と一緒に一粒飲むと血管壁を強化します。

ビタミンCとフラボノイド

1000-5000mgのビタミンC100-1000mgのフラボノイドは循環をよくし、痛みをとり、静脈壁を強化して拡張を防ぎます。

フラボノイドンは静脈瘤の治療に良く使われます。

ビタミンE

300-800単位)は循環の改善と静脈瘤の予防効果があり、静脈瘤を改善させることもあります。

ビタミンEを塗布することで痒みをとり、静脈潰瘍の治癒を促進します。

(日々のビタミンEの摂取量は30単位ですが、300-800単位までは多くの人にとって安全です。

血液凝固系の異常がある場合は、大量のビタミンEをとってはいけません。出血傾向をおこすので危険です。)

レシチン スプーン1杯のレシチンは脂肪を溶かし、循環を助けます。

亜鉛 (50 mg/)は傷の治癒とコラーゲンの形成を高め、ビタミンEの血中濃度 を高めます。

下肢静脈瘤改善のために

水浴療法

暖かいお湯と冷たい水に交互に足をつけることは静脈瘤の治療に有効です。これは足の循環を良くすると考えられています。大変簡単な方法で、まず膝までつかるバケツを二つ用意します。一方にお湯をいれ、他方に冷水をいれます。スプーン2杯分の塩を1リットルの水に溶かします。これはアロマオイルでもかまいません。足をお湯に3分間つけ、続いて冷水に30秒間つけます。これを3回繰り返し、最後は冷水につけて終了します。これを1日1回少なくとも1ヶ月続けて下さい。糖尿病があるかたは、熱いお湯ではなくぬるま湯を使用してください。冷水で足を拭いたり、冷水をスプレーしたりすることで、表在の静脈瘤の痛みを抑えます。

運動療法

栄養学的、肉体的に健康状態を維持することは、静脈瘤の悪化予防に最も重要なことです。適度な運動は循環動態をよくし、足の筋力を高め静脈瘤を予防します。激しいエアロビックス、長距離のジョギングや長距離のサイクリングなどは下肢の静脈圧を高め静脈瘤の悪化につながるため、避けるようにしましょう。歩くことと水泳はとても優れた方法です。足をゆっくりとストレッチしたり揺れる椅子に座ってテレビをみたりすることは有用な方法です。座る時に足を上げたり、寝るときに足を15-20cm上げたりすることは静脈血を足から心臓に向かって返す働きがあります。

マッサージ

定期的にマッサージすることにより、静脈瘤の症状はかなり改善します。よく熟練したマッサージ師は踵から腰までリンパの流れに沿ってマッサージをすることにより溜まった老廃物を排斥します。自分でマッサージする場合は、決して静脈瘤の上を直接マッサージしてはいけません。マッサージは足のむくみをとる作用があります。ソファやベッドの上に座り、足を枕の上に上げて、踵から太ももまでゆっくりとマッサージをします。これを1日5分間行ってください。

                                                  

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