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 十二指腸潰瘍

  

十二指腸潰瘍とは?

胃は、胃壁を胃酸(PH2)から保護するために粘液を分泌して、

胃腸自身が消化されないようにして内壁の粘膜や粘液が保護してくれています。

しかし、何らかの原因でこれらの防御力が弱まることで粘液の分泌のバランスが崩れてしまうと、

胃酸により十二指腸の入り口である球部の壁が傷ついて出血したりただれたりする病気です。

男性に多い病気で、十二指腸潰瘍の場合はとくに

胃の働きが活発で胃酸の分泌量が多い人によく起こります。

胃潰瘍は4050代の男性に多く高齢者にもみられるのに対して、

十二指腸潰瘍は2030歳代の若い人によく起こります。

主にストレスによる胃酸過多によって、球部の粘膜が傷つけられることで発症します。

 

胃潰瘍と十二指腸潰瘍の患者数は、平成8年に合わせて年間116万人でしたが、

その患者数は年々増加しています。

胃酸のバランスが崩れる原因は・・・

暴飲暴食や刺激物,アルコール,ストレス,タバコ,コーヒーなど様々です。

また最近の研究によりヘリコバクター・ピロリ菌が

潰瘍の発生や再発に深く関わっていることが明らかになってきています。

十二指腸潰瘍の症状

自覚症状として出てくるものは・・・

みぞおちの痛み(胃痛)や重苦しさ、胸焼け、嘔吐

またひどいときには十二指腸潰瘍部からの出血で、

吐血や下血(黒い便)と、胃潰瘍とほぼ同じです。

重症になり、球部の壁に穴があくと、気の遠くなるような強い腹痛になり、その後ショック状態となります。

痛みの程度は人によってさまざまで、ときに激痛を感じる人もいるが、

痛みの強さと潰瘍の程度にはあまり関係がないようです。

治療も現在では大きな手術をすることは少なく、

食事療法や投薬、内視鏡を使った治療ですますことができます。

症状から見分けるポイントは、「いつ腹痛が起きるか」にあります。

食後に痛むなら胃潰瘍、

空腹の時夜中に痛むなら十二指腸潰瘍の疑いが強いのです。

また、食事をすると一時的に症状が軽くなります。

 

 

潰瘍は再発しやすいという特徴を持ちます。

何度も繰り返さないためには、潰瘍になったら完治するまでキチンと治療を受け、

生活習慣を見直していくことが肝心です。

十二指腸潰瘍の原因

最も大きな原因はストレスです。

ストレスを受けて血管が収縮することで粘液が充分に分泌されなくなると同時に、

過剰な消化液の分泌が起きるため、粘膜が傷つきます。

詳しくはコチラ → ストレスについて

また、食事の間隔が空きすぎると、

何も入っていない胃に消化液が分泌されるため、潰瘍の原因になることもあります。

<<考えられる危険因子>>

精神的ストレス → ストレスについて

睡眠不足などの過労 → 睡眠について

大量のアルコール → アルコールについて

喫煙 → タバコについて

不規則な生活

解熱剤などのクスリ → お薬について

他の病気による影響

男性が多い理由はハッキリわかっておらず、

現在は、女性は出産などに備えてもともとストレスに強い体質になっているとか、

男性のほうが社会的ストレスが多くなりやすいなどの仮説があるだけです。

社会的ストレスの多少なら、今後は女性の潰瘍も増えてくるかもしれない。女性もご用心!

十二指腸潰瘍とピロリ菌

胃の中にヘリコバクター・ピロリ菌、通称「ピロリ菌」が判明されました。

十二指腸潰瘍の98.7%の患者がピロリ菌に感染しているそうです。

 

<年齢別ヘリコバクター・ピロリ菌の感染率>

20代未満13%、3032%、4053%、5063

と高齢になるほど感染率が高いのです。

 

山口大学医学部の研究で、

ピロリ菌を除去した被験者の胃潰瘍再発率が10%だったのに対して、非除去群は24%

十二指腸潰瘍はピロリ菌除去群の再発率11%であるのに対して、

非除去群は45%にもなることが明らかになっています。

ただ、潰瘍になった人は例外なくピロリ菌に感染していること、

ピロリ菌に感染していない人は潰瘍になりにくいこと、

さらに潰瘍の治癒後に除菌してピロリ菌を取り除くと再発率が大きく下がることは分かっています。

 

そして、胃潰瘍と十二指腸潰瘍の治療と再発防止のためには、

対策としては、カテキンや乳酸菌による除菌です。

医師との相談が大切ですが、潰瘍ができたことがある人は除菌しておくと良いですね。

ヘリコバクター・ピロリ菌は、積極的な除菌を行わない限り、自然になくなることはありません

ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌が絶対的に必要です。

ピロリ菌を除去した場合の治療成績は、十二指腸潰瘍で90.7と高率です。

十二指腸潰瘍の治療

ピロリ菌を寄せつけない及びその除去が、十二指腸潰瘍の予防、治療の為には大変重要です。

 

また、現在の十二指腸潰瘍の食事は、昔ような厳しい食事ではありません。

積極的に栄養を補給します。

 

栄養不足の状態では、傷ついた粘膜を再生したり、

粘膜の抵抗力をつけたりすることが出来ないからです。

十二指腸潰瘍に必要な栄養素

カルシウムマグネシウム、γリノレン酸、ビタミンB群、ビタミンC

ビタミンA(βカロチン)

胃の粘膜を正常に保ち、潰瘍を修復する作用があります。

また、胃の粘膜の表面を潤して保護している粘膜の分泌に、

ビタミンCEとともに関わっている点も見逃せません。

適切な摂取により、十二指腸潰瘍の予防、治療に効果が期待できます。

ビタミンU

ビタミンUは核酸をつくるのに必要なビタミン様物質です。

核酸はタンパク質をつくるのに不可欠です。

十二指腸潰瘍では、傷ついた粘膜の上皮細胞を修復するのにたくさんのタンパク質がいるため、

ビタミンUの必要性も増します。

十二指腸潰瘍を予防し、回復を早めるのに有効と考えられています。

ビタミンE

活性酸素の害は全身に及び、十二指腸潰瘍の原因にもなると考えられています。

ストレスを受けると、粘膜に過酸化脂質ができて傷つき、そこから潰瘍が始まると考えられています。

過酸化脂質の生成を防ぐビタミンEは、粘膜を健康にするのに必須で、胃潰瘍の予防に有効です。

Eの補給が十二指腸潰瘍の治療に役立つという研究報告もあります。

リノール酸

体内でプロスタグランジンというホルモン様の物質が各種あり、生体各組織の機能を調節しています。

胃液の分泌量を決めたり、胃粘膜の内壁を丈夫にすることにも働いています。

リノール酸はγ-リノレン酸を経て、プロスタグランジンの原料になります。

フコイダン

抗潰瘍,抗ピロリ菌,胃や十二指腸を修復する作用

カテキン

抗ピロリ菌作用が大変強い

アロエ

アロエウルシンなどの有効成分が、潰瘍で傷ついた胃粘膜に皮膜を張り、胃を保護する作用がある。

詳しくはコチラ → アロエ

 

十二指腸潰瘍の食事療法

十二指腸潰瘍の食事の基本は、

傷を刺激せず、胃液分泌を促進させず、

栄養価の高く鮮度のよい食品をバランスよく食べることです。

 

1、たんぱく質は良質のものを十分にとる。

卵、乳製品、白身魚、脂肪の少ない肉、豆腐などをとる。

2、胃内滞留時間の短いものをとる。

牛、豚などの脂身、脂肪の多い魚、ハム、ベーコン、天ぷらなどは胃内滞留時間が長い。

3、繊維の多いものや、硬いものは避ける。

たけのこ、ごぼう、れんこん、ひじき、椎茸など繊維の多い野菜を控える。

いか、たこ、貝類、硬い豆類などの硬い食品を控える。

4、糖質はエネルギー源の中心になるので、消化吸収の良い形のものを選ぶ。

主食をしっかり食べる。白米、食パン、うどんなどがよい。玄米、赤飯、ラーメンは控える。

 

 

5、良質の脂質を適量とる。量が多いと長時間胃に滞留する。

バター、マヨネーズ、卵黄などがよい。

6、香辛料や香辛食品などの刺激物は避ける。

カレー、唐辛子、わさび、アルコール、炭酸飲料などは避ける。

 

7、熱いもの、冷たいものは避ける。

 

8、よくかんで規則正しい生活を送る。

詳しくはコチラ → 咀嚼不足

 

 

胃・十二指腸潰瘍を刺激する因子

 アルコール・・・・・・・・・日本酒、焼酎、ウイスキー

 カフェイン・・・・・・・・・・コーヒー、濃い紅茶、濃い緑茶

 ニコチン・・・・・・・・・・・たばこ

 調味料によるもの・・・濃い味付け

 温度によるもの・・・・・冷たすぎたり、熱すぎたりする飲食物

 繊維によるもの・・・・・こんにゃくや、竹の子など硬くて消化の悪い物

 ガスによるもの・・・・・炭酸飲料

十二指腸潰瘍の予防

1、ストレスをためない工夫をする

十二指腸潰瘍を防ぐには、ストレスをためず規則正しい食生活をするのが大変重要です。

詳しくはコチラ → ストレスについて

2、睡眠時間を確保する 

詳しくはコチラ → 睡眠について

3、アルコールを控える

アルコールやコーヒー,濃い茶,香辛料の強い食事等を極力避け、

胃や十二指腸を刺激しないような食生活を心がけてください。

詳しくはコチラ → アルコールについて

4、たばこを控える

詳しくはコチラ → タバコについて

5、バランスのとれた食事を摂る

消化のよい食品や調理法を選び、 良質のタンパク質、ビタミン・ミネラルを充分にとる必要があります。

詳しくはコチラ → 栄養とは?

6、規則正しい生活を心がける

食事の時間を規則 正しくすることも重要です。

ただし、食生活のコントロールにストレスを感じることがないように注意しましょう。

                                                  

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