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 化粧品被害について 

  

実際になったことの無い方にとっては余り知られていないでしょうけど、被害にあっている方はたくさんいます。

そして、今は何もないアナタでも、粗悪な日用品を使っている限り無関係でなく、いつかは被害を受ける可能性があります。

化粧品被害の現状

全国の消費者センターへの被害情報の第1位は化粧品被害です

   1.かゆみをともなって、あせものようにポツポツと赤くなる。

   2.毛穴が炎症を起こし、ブツブツとニキビのような吹出物ができる。

   3.日焼けのように、顔全体が赤く腫れ上がり全身に及ぶ場合もある。

   4.赤いかぶれがやがてカサカサと乾燥し、黒くなり、シミのようになる。

年代別では20代が約50%と多く30代が24%でこの年代だけで70%以上です。

被害の92%は皮膚障害でした。

 

美容トラブルは年間1万件以上報告されています。

被害の化粧品種別として

1位「化粧品一般」、 2位「パーマ液」、 3位「白髪染め」、 4位「クリーム」、 5位「化粧水」

化粧品被害に占める原料ワ−スト順位

1位・・・香料50.6%、 2位・・・色素43.9%、 3位・・・防腐剤・殺菌剤4.9%

このうち、色素の黄色204号と赤色225号、赤色219号の3つで全体の3を越えるというデ−タもあります。

これだけ問題が多いにも関わらず、「表示指定成分」の中では

83種もの色素が「タ−ル色素」として、5000種もある香料についても「香料」

という1品目扱いの表示でしか表されないことも改善すべき点でしょう。

化粧品による被害

国民生活センターは、毎年、消費者が商品やサービスでどのような被害を受けたかを、

全国各地の消費生活センターに寄せられた苦情をもとにして集計し、「消費生活年報」を発行しています。

この中の「危害・危険情報」によると、

商品分類別危害発生件数で「化粧品」は、毎年ほとんどトップです。

他は、「エステティックサービス」・「健康食品」で、ワースト3の常連です。

 

実際に受けた被害内容のトップは「皮膚障害」で、

全件数の約40%で、化粧品単独の場合は、約90%が皮膚障害です。

しかし、肌のシミ・カサツキ・湿疹などの原因が化粧品だという事に気づいていない人が多くいるので、

実際の苦情はもっと多いはずです。

落ちない口紅

「落ちない」口紅・「落ちにくい」口紅というキャッチフレーズで売られているものを良く見かけます。

これらの口紅は、落ちにくくするため高分子という名前の物質を

表面にコーティングして薄いベールで覆いこんでしまうものがほとんどです。

落ちにくいということは、口紅が長時間唇に付着することになり、それだけ危険性が増します。

モニターテストの結果では、

落ちにくいものほど唇が乾燥しやすく、「落ちない」口紅を使用した人の50%以上の人が、

荒れやすいという理由で使用を止めています。

もともと荒れやすい人は特に注意が必要です。

UV(日焼け止め)化粧品

 UVとは紫外線のことですが、紫外線の波長の長さによってUV−A,UV−B,UV−Cの3種類に分けられます。UV−Cは上空のオゾン層によって吸収されるので通常は地表に届きませんが(オゾン層が破壊され皮膚ガンや白内障になる人が増えてきている報告もあります)、UV−AとUV−Bについては地表まで到達しています。

 UV−Aは肌を黒くしシワなどの老化につながるもので、UV−Bは皮膚に紅斑を生じさせシミ・ソバカスの原因になります。

 紫外線をカットするとされているのがUV化粧品です。紫外線防止効果の程度を示すSPFという数値が書いてありますが、数値が大きいほど防止効果があるというものです。実際に紫外線を防ぐにはSPFが10程度といわれています。

 UV化粧品には紫外線散乱剤や紫外線吸収剤が入っています。このなかで紫外線吸収剤として入っているベンゾフェノンは環境ホルモンの疑いがもたれているものなので注意しましょう。また、SPF値が極端に高いものは、カブレの原因にもなります。

どうして表示成分制度ができたのか

〜黒皮膚病裁判〜

そもそも表示指定成分制度はなぜできたのでしょうか。

黒皮膚病裁判(大阪化粧品被害賠償請求訴訟)というのは聞いたことがある方も多いかと思います。

 

 メイク化粧品を使っていた人の顔にしみができる黒皮膚病で、患者18名が昭和52年に資生堂を除く大手化粧品メーカーを中心に7社を訴え総額1億77百万円を求めた裁判です。

詳しくはコチラ → 

化粧品被害がなくならないわけ

日本消費者連盟が、皆さんに知識を持って使うために、

日用品(化粧品)の危険性について数多くの本を出版してきました。

そして、全成分表示運動をして2000年に全成分表示になりました。

全成分表示になったのは、自己責任で使うということです。

化粧品被害がいつまでもなくならない一番の問題は、表示の仕方だと思います。

 

化粧品の原料には2586種類もあり、それにプラス香料が5000種類くらい使われています。

その中で、消費生活センターで化粧品苦情窓口というのをやった時に、

一番多かった化粧品被害というのは、95%くらいまでが香料と着色料だったんです。

それを除くと少なくて、防腐剤・殺菌剤で5%以下です。

被害というと、それが一番多いような気がしますね。

それは表示の仕方にも問題があって、

たとえば香料には5000種類も使われているのに、表示はただ「香料」としか書いてないんです。

それと全成分の中で表示指定成分というのはたった100種しかないのです。

あとの2500種類近くは書かれないわけです。

だからほとんどザル法で、表示指定成分が逃げ口になっていて、それさえ書けばいいということになっているんです。

食品に関しては消費者の知る権利、自分が食べる物だからということで一応全成分表示をすることになったのです。

まだ不十分だとは言われてますけど。

だから化粧品に関してもそうあるべきだと思うのです。

正常な皮膚の生理作用を妨げる化粧品

皮膚の表面には皮脂と汗とが混合して、角層にしみわたり、一種の薄い膜を作っています。

この油と水で出来た膜を皮脂膜と言い、この膜のために肌がしっとりと光沢を保っているのです。

すなわち、これが天然のクリームです。

そして皮脂膜をいつも正常に保つことが皮膚を健康に若く保つ最良の方法です。

石けんは皮脂膜についた汚れを取り去るための最良の洗浄剤です。

もちろん石けんで皮膚を洗った場合一時的に皮脂膜は破壊され、元に戻るのに26時間かかります。

また、皮脂の分泌は夜間に多いことが生理的に明らかになっています。

寝る前にナイトクリームを塗るというのはかえって正常な皮膚の働きを妨げることになるので危険です。

化粧品による障害はこのように正常な皮膚の働きを妨げることが一つの原因です。

皮脂膜が正常に復元する暇もないほど頻繁に様々な刺激物質を付着させることは、

皮膚の外的刺激に対する対応力を衰えさせ、保護作用を失わせます。

特に女性の場合、毎日の化粧で実に多数の化学物質を顔の皮膚に付けており、

それらの総合的影響が肌荒れとなって出現することになります。

化粧品用色素の問題点

 化粧品には様々なタール色素が使われますが、これらは食品着色用色素以外の物が大部分です。化粧品はもちろん食べる物ではありませんが、口紅は直接口の中に入ってしまいます。更に気がかりなのはこれらの色素に変異原生(遺伝毒性)を持つものが多いという点です。特に口紅、アイライン、ヘアカラーなどの色素の多くには変異原性が認められ、更に口紅の色素は光によってDNAに傷を付ける(光力学作用)ことが確かめられました。

 DNAに傷が付くと細胞が老化することも考えられます。そのためシワが増えたり、ガンになったりするする可能性があります。同じような色素がファンデーション、頬紅、アイシャドーなどにも含まれ同様の作用が心配されます。

着香料あるいはその他の毒性

 ベンズアルデヒド、アセトアルデヒド。アニスアルデヒドなどのアルデヒド系の着香料にDNAを傷つける作用のあることが認められました。また、アイライナーに含まれる重金属入りの顔料にも同じ作用があります。またヘアカラーに含まれるパラフェニレンジアミンやその誘導体(第1液)は過酸化水素水(第2液)によって変異原生性を示します。

 化粧品には製品を安定させるために酸化防止剤や防腐剤が使われています。例として酸化防止剤のBHAは発ガン性、染色体異常性があります。

 化粧品やその原料には発ガン性が認められたものも多くあります。国際がん研究機関(IARC)の発ガン物質リストにはヘアダイその他の発ガン性データが掲載されています。

このように化粧品というのはとにかく肌にとって良い物ではないことを私たちは再認識せねばなりません。

化学物質による障害はすぐ現れる物ではなく、

何年か先に著しく老化した肌になってしまうとは何と恐ろしいことでしょうか。

女性の真の美しさは素肌の健康美であり、

それには正しい食生活の習慣と規則正しい生活の実行が何よりの良薬だと思います。

化粧品の原価はいずれも数十円であると言われています。

高い化粧品を買うお金があったらそれを食べ物やリクレーションにかけたほうが賢明ではないでしょうか。

なぜシミ・ソバカス・小ジワができるのか?

 皮膚のバリアゾーンを壊しながら浸透していく合成界面活性剤はタンパク質変性作用をもち表皮や髪のタンパク質であるケラチンと結合してボロボロに変性させていきます。 加えて、強力な界面活性作用で角質層に付着、残留し皮膚の第1のバリアゾーンである角質層、顆粒層を破壊していきます。 洗顔料や基礎化粧品で肌をあらしシャンプー、リンスで髪や地肌を荒らしていく。 そのことを皮膚科専門書は、はっきり書いてあります。 つまり、合成界面活性剤は肌のバリアゾーンを破壊し防腐剤などの有害物質や、細菌等の侵入を容易にさせ肌荒れ、ニキビ、皮膚炎をおこさせます。 そして基底層まで侵入した合成界面活性剤、防腐剤等の有害化学物質は、その毒性で基底層のメラニン細胞を刺激しシミ、ソバカスを作らせてしまいます。 メラニン細胞でのメラニン色素の産性は皮膚の第2のバリアゾーンと言われ、有害物質が侵入してきたときの防御反応(拒絶反応)の一つです。 侵入してきた毒性、刺激成分をメラニン細胞層はメラニンを増殖させることで、真皮、皮下組織への侵入を食い止めようとするのです。 侵入した刺激物でふえ続けたメラニン色素・・・これがシミ、ソバカスです。 真皮層にまで沈着し、ひろがったものが黒皮症です。 紫外線に対する防御として日焼けを起こし、有害化学物質に対する防御としてシミ・ソバカスを作ります。 あわせて、合成界面活性剤によって壊された皮脂膜、角質層は異物の侵入を防ぐことができないばかりか、水分の保持すらできなくなり、慢性の荒れ症(乾燥肌)になってしまいます。これが小ジワの原因です。

毒性物質の人間の体内に入る経路

合成洗剤を使って、手荒れする事は良く耳にします。しかし、アトピーなどのアレルギーや内臓の病気などが、直接、合成界面活性剤と結び付いていることは、あまり耳にしません。なぜなのでしょう。

毒性物質(合成界面活性剤)の人体に入る経路は、直接口から入る経口吸収と、皮膚からの経皮吸収があります。つまり、皮膚に触れただけで、血管を通って、内臓に毒性物質が入り込むわけです。

例えば、生活の中では、どうでしょう。

合成界面活性剤は、食器洗い用洗剤、歯磨き粉、衣類用洗剤、洗顔料、化粧品、シャンプー、リンス、etc 。つまり、実生活の中では、固形の石けんと粉石けん以外の洗剤に殆どに含まれているわけです。安全なのは、固形石けんと粉石けん(これは、原材料の表示を見ないとわかりません)だけなのではないでしょうか。

合成洗剤で洗った衣服を着ているということは、経皮吸収していることになります。また、合成界面活性剤が入っている歯磨き粉を使った場合は、経口吸収。液体状になったボディーソープも、直接肌に、合成界面活性剤を擦り込んでいるようなものです。

石けんで洗った場合、確かにきしみますが、本来はあれが本当の髪質らしいです。

                                                  

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