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子供の肥満

成長期の子供の肥満の判定法は、大人と違います。
判定法はいろいろありますが、年齢・性別でみる標準成長曲線で判定します。

子供の肥満の現状 (文部省 学校保健統計調査報告書)

子供の肥満は年々増え続けています。
 
反面、特に思春期の女子に関しては、「やせ願望」の若年化が見られ問題になりつつあります。成長期の無理なダイエットが成人してからの体に様々な影響を与えることもわかっています。

肥満傾向児童の出現率
肥満の原因は食べ過ぎもありますが、テレビゲームの普及・塾通いなどによる運動不足も影響しています。

 

どうして子供の肥満はいけないのか

●「生活習慣病予備軍」
  高血圧、脂肪肝、高脂血症、糖尿病などの病気の下地が子供の頃からすでにできはじめている
●肥満による運動能力の低下(筋肉や骨への過剰な負担)
●精神的な影響
●大人になっても肥満になりやすい
 

いろいろな意味で、子供の肥満は要注意です。

子供の肥満

乳幼児の場合はカウプ指数によって判定します。  

カウプ指数=体重(圈÷身長(cm)2×104

 

カウプ指数 = カウプ指数が18以上だと肥満ということです。

  

小学生の場合はローレル指数によって判定します。 

ローレル指数=体重(圈÷身長(cm)3×107

 

ローレル指数 = ローレル指数が160以上だと肥満ということです。

 

また、近年は肥満の判定に 「標準体重計算式」 も利用されています。

ローレル指数と欠席日数の関係を調べてみたところ、「もっとも欠席日数の少ない子供の指数=13」だったことから、この指数をローレル指数の計算式に当てはめて標準体重を計算する方法です。

標準体重計算式=身長(m)3×13

小学生の標準体重(圈法

この標準体重を元に計算した肥満度が20%以上だと肥満と判定されます。

 

肥満度= (体重−標準体重)÷標準体重×100

小学生の肥満度(%)=  

いかがでしたでしょうか?ヤバイと思ったらこの先も読んでください。

子供の標準体重を知るだけでは何も解決しません!

 

肥満対策 <家族で真剣に>

 肥満を考える時、子供の頃からの対策を考える必要があります。

 本人の肥満に対するお悩み度は、大人になってからの方が真剣度大。

 なぜなら、肥満によって深刻な病名が付いてくるのは、多くの場合は大人になってからだからです。

 しかも、その場合は、「次から次へ」 といった状態となり、身も心もボロボロになってしまう場合だってあるのです。

 肥満の子供の3人に1人は大人になってからも肥満状態から抜け出すことができないようです。確率的には高いです。そのまま放っておくと、成人してから病気にかかる率が非常に高くなるなど、良くない症状が次々と押し寄せてきます。

 そして、食生活の乱れや運動不足、夜ふかしなど、以前は考えられなかったことが当然のライフスタイルとなってきている現在、子供の肥満が増加し、生活習慣病の低年齢化にも拍車がかかっています。

 文部科学省の調査によると、1970年度2000年度の30年間で、肥満の子供の数が約3倍に膨れ上がっています。

 6歳児の約5%、12歳児の約10%が肥満という結果が出ていると同時に、体力や基礎的運動能力も低下が続いています。

 この原因として考えられるのは、まずは日常的な運動不足、そして食の変化です。

 昔は宿題なんてそっちのけで暗くなるまで外で遊んでいたというのに・・・

 この対策にはまず、子供の成長を妨げることなく肥満を解消することを考え、突然に極端な食事制限などを行わずに、運動を心掛けるようにするなど、毎日の生活を見直すことが必要になってきます。 

それって遺伝?

太ってるのは遺伝だから仕方ないよ〜 と諦めてしまってはもうお終いです。 

母親が肥満の時は60%の確立で子供も肥満。

父親が肥満の時は40%の確立で子供も肥満。

両親が肥満の時は80%の確立で子供も肥満。

 

 こんな数字があって、これを見ると 「遺伝だから・・・」 となってしまいそうです。

 たしかに遺伝的な要素はあるかもしれませんが、しかし、ほとんどは、親と同じ食事内容、親と同じ食事の摂り方、親と同じ運動習慣こういったものが影響しているのです。母親の影響は特に大きいようです。

 体質のせいにして諦めるのはまだ早いです。 「遺伝だから・・・」というのは、肥満対策を行った後の、最後のセリフとしてとっておいてください。

子供の肥満の変化と特徴

 子供の肥満のおおまかな特徴です。

乳児の肥満

 たとえ、1歳までの乳児は太っていたとしても、歩き始めるようになると急速に痩せてきて肥満が解消されることがほとんどです。

 よほどのことがない限り心配する必要はないと言えます。

幼児の肥満

 昔は5歳までの肥満について、それほど神経質ではなかったようですが、放っておくと、そのまま肥満体質が継続する可能性があるため要注意です。

 過保護や、おやつの与えすぎが原因とも言われていますので、おやつの食べすぎを避け、外での運動を積極的に取り入れていくことが必要だと思います。

小学生の肥満

 ぐんと身長が伸びる10〜12歳頃が、過食などによって太ってくるケースが多いようです。

 このころの肥満は、そのまま成人になってもひきずっていく可能性が非常に高いため、対策が必要となりますが、当の本人も、肥満対策の重要性が充分に理解できる年頃となっています。

 納得できるように説明して、減量などの肥満対策に取り組むことが大切になってきます。

 また、成長期に過度の食事制限を行うと身長の伸びが遅れることもありますので、きちんと1日3食の食事を摂ることは基本としてください。

 

肥満対策は納得してから

いくら子供のためとはいえ、無理な肥満対策を計画すると思わぬ落とし穴に・・・

 アレダメ、コレダメ、ソレダメーッ!!、減量にはコレが一番!! とか言っても、大人でも難しい食事制限。 単に制限するだけでは子供に不満がたまってしまいます。

 ストレスを受けると、どこかで発散しなければなりません。その結果が買い食いだったりしたら無意味ですし、欲求不満が溜まりすぎると病気を引き起こす場合だってあります。

 肥満対策を始める前には、なぜ肥満対策が必要なのか? やせるとどんな良いことがあるのか? などを話し合って、子供自身が納得した上で、家族が一丸となって協力しながら進めていくことが大切です。

 あせらず、気長に、3〜5年くらいの内には標準体重になろうね!! くらいの長期計画を立て、その計画どおりに着実に減量していくことが成功への近道です。

 また、目標値は体重で設定するのではなく、上に出ている肥満度で設定するべきですので、お間違えのなきようお願いします。

  

世界で肥満児対策

 食の伝統を誇るフランスでも、肥満は重要な社会問題となっています。成人の10人に1人が肥満(2003年)、6人に1人が肥満児(2000年)で、1990年の1.5〜2倍に増えています。原因は家で料理をしなくなったこと。調査によれば、フランス人の半数が平日の夕食の支度に20分以下しかかけず、1、2品しか作りません。テレビコマーシャルの影響もあって、子どもたちはチョコレートバー、クッキー、ポテトチップス、ファストフードなどの間食が増えています。中学・高校に、チョコバーや炭酸飲料の自動販売機があることも問題です。そのためフランス政府は、2005年の新学期9月から、学校から菓子や甘い飲み物の自動販売機を撤去、子ども向け食べ物・飲み物のテレビコマーシャルには、健康について一言入れることとしました。

 アメリカでも、炭酸飲料の過剰摂取が子どもの肥満の原因の一つにあげられ、ニューヨーク市などの自治体では、小・中・高校や公園などで販売する飲料を、100%果汁飲料やミネ
ラル水に置き換えました。また、米国飲料協会では、肥満のおそれのある飲料の学校内での販売を自主規制することにしました。
アメリカ人は、カロリー摂取の3分の1が甘い炭酸飲料やスナック菓子という調査結果もあります。砂糖はビタミン・ミネラルを含まないエンプティ・カロリーの代表。多くのカロリーを摂取しているにもかかわらず、全体的にアメリカ人はビタミン・ミネラル不足となっています。

 別の調査によると、高学歴や高所得の人よりも、社会経済的に低い層の間により肥満問題が多い傾向がみられるといいます。これは、栄養に関する正しい知識が乏しいことに起因しています。アメリカCDCでは、肥満防止が個人的な問題では済まなくなっているとして対策強化を勧告。まず、子どもたちへの食の教育と、習慣づけが重要であるとして、子ども
への肥満防止教育に努めています。

   

食育で肥満防止

 現在、日本では4〜11%の肥満傾向児(平均体重の120%以上の者)がいます。21世紀に入って減少傾向にあるものの、1970年からの30年間に男女ともに2〜3倍に増加しました。
身長、体重など子どもの体格は、現在はほぼ伸びが止まっているものの、1955年頃に戦前の水準を上回り、以後もずっと向上を続けています。戦後すぐ、炭水化物中心の、必要カ
ロリーをやっと確保するという食生活から、1970年頃まで動物性たんぱく・脂質の多い欧米型食生活に急激に変化。現在、日本人の食は1946年のエネルギー摂取量とほぼ同じながら、炭水化物の摂取が激減しています。高栄養は体格の向上に繋がりましたが、行き過ぎた食の欧米化は肥満を生み出しています。

 また、文部科学省が行っている体力・運動能力調査によると、1975年頃まで顕著に向上していた子どもの体力・運動能力は、1985年頃まで停滞。以後、現在まで逆に低下傾向が続いています。子どもを取り巻く環境に、身体を動かす機会が減少しているためであり、消費エネルギーの減少は子どもの肥満に繋がります。

 さらに現在では、栄養バランスの偏った食事や不規則な食事が増加しています。2005年4月から栄養教諭制度が開始され7月に食育基本法が施行されたのも、肥満や生活習慣病の増加、過度の痩身志向などの問題から、子どもたちに食の自己管理能力や望ましい食習慣を身につけさせるのが目的です。

 食に対する関心、興味は、豊かな食生活に繋がるだけではなく、健康増進・維持についても重要な役割を果たしていることを、子どもたちに伝えていかなければなりません

   

子供の肥満と砂糖

1960年代には全体の約2〜3%だった小児の肥満が、現在では10%前後に増加。
糖尿病や高脂血症といった生活習慣病も子供たちの世界にも広がりつつあります。
「砂糖は肥満の原因」といわれますが、本当にそうなのでしょうか?

現代のライフスタイルと深い関わり
 肥満の原因は、摂取カロリーが消費カロリーを上回ることにあります。しかし、子供の肥満が問題視され始めた1960年代に比べ、穀物や砂糖の摂取量は低下傾向にあります。摂取カロリーが減っているのに肥満が増加しているのは、肥満の原因が砂糖など特定の食品だけではなく、遊びや運動を含めたライフスタイルと大きく関わっているからです。ゲームのような室内での電気機器を使った一人遊びや塾通いは、深刻な子供の運動不足を招いています。また、ストレスによる過食も肥満の一因です。
  さらに、小児期には成長に必要な栄養素を適切に摂ることが重要で、過度のカロリー制限は成長障害の危険すらあります。安易に摂取カロリーを減らすのではなく、生活習慣全般での肥満への対応が望まれます。

食べ方も肥満の一因
 現代の家庭での食生活も肥満の原因。肥満を防ぐには、食べ方も見直してみましょう。
1.よく噛んでゆっくり食べる
 早食いは、満腹になる前に食べ過ぎてしまいます。
2.おやつは決まった時間に
 だらだらとおやつを食べていると、どのくらい食べたのかわからなくなります。
3.寝る前に食べない
 食べるのは、寝る2時間前まで。夜食は控えましょう。
4.「ながら食べ」はやめよう
 テレビを見ながらの「ながら食べ」は、満足感が得られず、食後にまた何か食べたくなります。

子供の頃の生活習慣が、一生の健康に影響する

 肥満につながる食事の好みや摂り方は、子供のときに形成されます。家族と一緒の食卓で栄養バランスのとれた食事を摂るのが、規則正しい食生活の第一歩。また、子供の頃から体を動かす経験を持つのも大切です。子供にとって、食生活や運動などの正しい生活習慣を身につけることは、大人になってからの健康や老後にまで影響する大変重要な課題です。

                                                  

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