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代表的な病気の解説

  

糖質異常症(以前の高脂血症)

高脂血症とは?

虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症)など動脈硬化性疾患の発症に、

(1)高脂血症、(2)糖尿病、(3)肥満、(4)高血圧を併せ持つ病態が大きく関与し、

これに(5)喫煙が加わった場合、より危険性が増強するということが分かっております。

したがって、これらを死の5重奏と呼ばれています。

これらのなかでも高脂血症は、高血圧喫煙とともに3大危険因子といわれることもあり、

動脈硬化の発生に大きな役割を果たしているのです。

中性脂肪やコレステロールが高い高脂血症の人は、

高脂血症と適正値の境界の人、つまり潜在患者も入れると、

なんと2,200万人もいるのです。

(平成12年厚生労働省循環器疾患基礎調査)

さらに、国民栄養調査から見ると、

男性は30代から、女性は50代からほぼ2人に1人

高脂血症の状態にあると考えられます。

これはたいへんな数字なんです。

しかも、自分が高脂血症であることを自覚していない人が多くて、

自覚している人はわずか30%にすぎないのです。

また、高血圧糖尿病に比べると、

高脂血症は軽視される傾向があって、その怖さが認識されていません。

高血圧糖尿病に比べると病気の本質が知られていないことが問題ですね。

 

血液中の脂肪が異常に増えても、普通は痛くもかゆくもないのです。

だから、自分では全然気づかないし、ドクターに「高脂血症です」といわれても、

それが何を意味するのかピンとこない人が多いので、そのまま放置してしまうんですね・・・。

ところが、動脈硬化になっても、まだ自覚症状がありません。

ついに、心筋梗塞や脳梗塞の発作を起こしてしまってから、

やっと初めて高脂血症の重大さに気づくというわけです。

 

「コロッと苦しまずに死にたいから、簡単に死ねるならそれでいいよ・・・」

「その時はその時で、死んでしまうなら仕方ないよ・・・」

って思う方もいるかもしれませんが、そう甘くはありません。

昔とは違い、救急処置で麻痺になっても植物状態になってまでも、

無理に生きなければならなくなってしまいます・・・。

家族に迷惑をかけてしまいます・・・。

 

そうなる前に、キチンと病気を理解して、予防・改善を前向きにしてほしいものです。

コレステロールとは?

高脂血症のメカニズム

コレステロールがなぜ問題になるのでしょうか?

この理由の一つは、リポタンパクに大切に包まれたコレステロールですが、

血液中で活性酸素に出会うと、リポタンパクは酸化され破れてしまい、

油溶性のコレステロール自身が、血管中にバラまかれてしまうことになります。

バラまかれたコレステロールは、さらに酸化され過酸化脂質となってしまいます。

過酸化脂質はほかの脂肪酸を酸化させたり、活性酸素をまき散らすため、

ガンや老化の原因となります。

 

活性酸素について → 

これを掃除すべくマクロファージが掃除にやってくるのですが、

散乱しているコレステロール数が多いと、動員されたマクロファージだけでは足りず、

助っ人して、血管壁にある平滑筋細胞が働きだします。

コレステロールを取り込んだマクロファージや平滑筋細胞は泡沫細胞に変化して死んでしまいます。

これが血管壁にへばりつき、アテローム(粥状隆起)ができてしまいます。

アテロームが血管を狭めれば、高血圧の原因となり、

また、血管中を流れていくと、毛細血管につまり、脳梗塞の原因となります。

ですから、コレステロール値が高いという時には、

まず活性酸素対策が最重要課題で、

また余分なコレステロールが効率よく排出されるように

レシチンや食物繊維、ビタミンCを多く摂取しなければならない、ということになります。

通常、老廃物は腎臓で処理され、尿から排出されますが、

不要となったコレステロールは油溶性のため、腎臓では処理されず、胆汁に混ぜて排出されます。

せっかく排出されても、食物繊維がなければ腸で再吸収されてしまいます。

コレステロールを胆汁酸に変換するには、ビタミンCがなくてはなりません。

コレステロールは、丈夫な細胞壁や各種ホルモンを作る上で、欠かせない成分です。

体は、毎日、およそ1,000mgのコレステロールを生産しています。

ただし、コレステロールが多すぎると、動脈の内壁上のあちこちに

脂肪質の固まり(アテローム)が付着し、動脈内を狭めてしまいます。

これが、アテローム性動脈硬化症として知られている病態です。

血管内壁に脂肪が付着すると、心臓などの臓器へ送られる血の流れ道を閉塞し、

場合によっては完全にブロックしてしまいます。

この脂肪性動脈硬化症が心臓血管系で起きた場合(いわゆる冠動脈・冠静脈の病です)、

胸が痛くなり、心臓麻痺が起きて狭心症・心筋梗塞になってしまうのです。

もし、それが脳の血管で起きた場合は脳梗塞になってしまいます。

 

しかしながら、コレステロールが血液中を運ばれる仕組みとの関係によって、

コレステロールは、善玉と悪玉とにわかれます。

有害なタイプのコレステロールは、低密度リポ蛋白(LDL群として知られています。

リポ蛋白とは、脂肪(リポ)と蛋白質が組み合わさったものです。

LDL群は、皆さんの血管の中を流れている血液の中にある、

もっともありふれたタイプのコレステロールで、

この手のリポ蛋白が増えすぎると血管壁に付着して固まりを作るので、

悪玉コレステロールと呼ばれています。

一方、高密度リポ蛋白(HDL群は、その割合が多いほど心臓病のリスクが減るので、

善玉コレステロールと呼ばれています。

HD L群は、血管壁に付着したLDL群をほぐして剥がれやすくし、

動脈内からコレステロールを運び出すのです。

高脂血症の自覚症状

基本的に、高脂血症は自覚症状はありません。

なので、日常生活に支障をきたすことはありません。

だからこそ、知らないうちに血液がドロドロになっていく病気です。

しかし、そのままの状態で放置しておくと、動脈硬化を引き起こす原因になります。

 

高脂血症に特有の症状として、黄色腫、角膜輪があります。

黄色腫・・・脂肪の塊が、アキレス腱、上まぶたのふち、肘・膝関節付着

角膜輪・・・角膜周辺にコレステロールが沈着

高脂血症の原因

【原発性高脂血症】

家族性、遺伝性の高脂血症です。

現在、病気でもなく、また特に何か薬を服用しているわけでもないのに、

コレステロールや中性脂肪が高く、原因が判明しません。

家族性高脂血症は、遺伝的に血液中のコレステロールを取り除くしくみがうまく働かなくなる病気です。

 

これは遺伝する病気で、両親の片方からだけでもこの病気の遺伝子を受けつぐと、

子どももこの病気にかかります。

遺伝子を片方の親からだけ受けついだ場合をヘテロ型、

両方から受けついだ場合をホモ型といいます。

ヘテロ型の家族性高脂血症は500人に1人、ホモ型は100万人に1人くらいの割合です。

この病気の特徴は、血清コレステロール値が260mg/以上と高くなり、

アキレス腱が太くなったり、皮膚やまぶたに黄色腫と呼ばれるコレステロールの塊ができたりします。

これらの症状はヘテロ型よりホモ型の方がはっきりと現れます。

コレステロール値はヘテロ型でもかなり高くなりますが、

ホモ型では極端に高くなることが多く、中には2,000mg/を超えるような例もあります。

治療は原則として食事療法です。運動療法や薬物療法も併用します。

食習慣が病状に大きく関与するので、ライフスタイルの改善が必要です。

 

【続発性高脂血症】

 もとに存在する基礎疾患が原因で高脂血症になった場合です。

1、食生活によるもの (高カロリー食、高脂肪食)

2、内分泌性によるもの (甲状腺機能障害、閉塞性黄疸など胆汁の流出障害ほか)

3、代謝異常によるもの (糖尿病肥満)

4、腎疾患によるもの (慢性腎不全、ネフローゼなど)

5、薬物によるもの (ステロイドホルモン、経口避妊薬、アルコールなど)

6、生活習慣によるもの (運動不足、喫煙など)

続発性高脂血症では、まず原因疾患の治療が優先されます。

高脂血症の種類

高脂血症は4つのタイプに分類できます。

高脂血症の診断基準(血清脂質値:空腹時採血)

分 類

検 査 値

高コレステロール血症

(総コレステロール値が高い)

総コレステロール 220mg/dl以上

LDLコレステロール血症

又は高中性脂肪血症

(両方高い)

LDLコレステロール 140mg/dl以上

低HDLコレステロール血症

(善玉コレステロール値が低い)

HDLコレステロール 40mg/dl未満

高トリグリセリド血症

(中性脂肪値が高い)

トリグリセリド(中性脂肪) 150mg/dl以上

日本動脈硬化学会「動脈硬化性疾患診療ガイドライン」

LDL(悪玉)コレステロール値が高い場合

「高コレステロール血症」

食生活の変化やライフスタイルの欧米化によって、日本でも高コレステロール血症の人が急増中。

国民の5人に1人は高コレステロール血症の疑いがあるとさえ言われています。

中性脂肪(トリグリセライド)値が高い場合

「高トリグリセライド血症」

日本人男性の高脂血症に多いタイプです。

アルコール肥満の影響が大きいと考えられます。

LDL(悪玉)コレステロール値と中性脂肪(トリグリセライド)値、両方が高い場合

「複合型高脂血症」

早発性の冠動脈硬化症を合併する恐れがあります。

HDL(善玉)コレステロール値が低い場合

「低HDLコレステロール血症」

中性脂肪によってHDLコレステロールが減らされるという説がありあす。

動脈硬化にかかる危険性が高まります。

同じ高脂血症でも、中性脂肪値が高いタイプかコレステロール値が高いタイプかで、治療法も異なるのです。

自分がどのタイプか知っておくことが大切です!

メタボリックシンドロームの診断基準

  

ウエスト周囲径

男性 85cm

女性 90cm

高トリグリセリド血症

150mg/dl

HDLコレステロール血症

40mg/dl

高血圧

130mm/Hg

85mm/Hg

空腹時血糖値

110mg/dl

ウエスト周囲が上記の表を満たし、他の4項目を2つ以上満たすとき、

メタボリックシンドロームと診断されます。

ウエスト径は立位・軽呼気時、臍レベルで測定します。

 

男性は、40才代からメタボが7倍に急増しています。

男性は30代から、女性は50代から肥満が増加しています。

 

メタボリックシンドロームという言葉を認知している人は9割以上、

運動する意欲のある人は8割近くと、

生活習慣改善への関心の高さが示された一方で、

脂肪エネルギー比率が高い、適切な運動を習慣として続けている人は2割など、

実際の行動に反映できていない実情が浮き彫りになっています。

高脂血症の合併症

高脂血症自体は、自覚症状がなくSILENT DISEASE(沈黙の病気)」といわれています。

しかし、高脂血症を放っておくと、動脈硬化が進行し、狭心症や心筋梗塞などの心臓病、

脳血栓・脳梗塞、足などの閉塞性動脈硬化症などの原因になっていくのです。

 

高脂血症→動脈硬化→虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)→

脳卒中(脳出血、脳硬塞) →腎臓病→閉塞性動脈硬化etc・・・

命に関わる大問題につながりかねない!

高脂血症の薬

高脂血症の改善

高脂血症の食事

高脂血症と運動

高脂血症の予防のために、食事とならんで重要なのが運動です。

なぜ運動が重要かというと、次の3つの点に大きな理由があります。

高脂血症予防のための運動の重要性

とり過ぎたエネルギーを消費し、脂肪分が皮下や内臓に蓄積されるのを防ぐ。

血行を促して血管の弾力をよくしたり血管をひろげるなどして、血圧を下げ、動脈硬化を防ぐ。

体内での脂肪の流れがよくなるように調節する酵素の一つであるリパーゼを活性化させ、

  LDL(悪玉)コレステロールを減らしてHDL(善玉)コレステロールを増やす。

運動は、エネルギーを上手に消費するためと、全身の血行をよくするために行うので、

激しいスポーツのような、ハードな運動をする必要はありません。

酸素をたくさん消費しながら行う、いわゆる有酸素運動が効果的です。

楽しく、自分に合った、長く続けられる運動を選ぶことが重要です。

だれにでも勧められるのは、ウォーキングです。

ジョギングでは活性酸素が増えてしまうので、ウォーキングがベストです。

ウォーキングはちょっとした時間でも、どこででもできるから、毎日続けられますね。

健康のための運動はこのように、「気軽にできて続けられる」ことが大切です。

毎日が無理なら、はじめは1日おきでも、1週間に2日か3日でもかまわないのですよ。

運動時間が短くてはダメとか考えずに、からだを動かすことを楽しんで、

だんだん運動を習慣にしていけばいいのですね。

運動を行うときの3大注意点

健康のための運動ですから、無理して体調をくずしたら逆効果。

とくに次の3つに注意し、体調に合わせて柔軟にやったり中止したりしましょう。

. 体調や天気などの状況を総合的に考え、条件が悪いときには休む。

. 軽い柔軟体操やストレッチによるウォーミングアップとクーリングダウンを忘れずに。

. 水分補給はこまめに、十分に! お茶やスポーツドリンク入りボトルなどを携帯しよう。

                                                  

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