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 急性アルコール中毒

  

急性アルコール中毒とは?

胃や小腸に吸収されたお酒は、血液中に入って全身に行き渡ります。

血液中のアルコール濃度が最高になるには30分〜1時間かかります。

ゆっくり飲んでいれば「酔い」のサインを感じながら飲めますが、

イッキに飲むと「酔い」を感じる前にお酒が全身に回って、

気づいたら深酔いし、昏睡状態になってしまいます。

それがさらに進むと呼吸が麻痺し、死に至ってしまうのが急性アルコール中毒です。

   

二日酔いよりも怖いことで、生命の危険もある中毒症状です。

少しでも兆候を見つけたら、直ちに病院へ搬送し、医師の処置を受けてください。

急性アルコール中毒の症状とは、

●自力で立てない

●声をかけたり、顔をたたいても反応が鈍い

●酔いつぶれたまま嘔吐している

●飲み始めから短時間(1時間程度)で酔い潰れている

こういった症状が現れていたり、明らかに様子がおかしい場合は、速やかに病院へ運んでください。

 

急性アルコール中毒を避けるためにも、二日酔いを避けるためにも、

無茶な飲み方を避けることが大切ですね。

急性アルコール中毒による死亡の2大原因

●嘔吐による誤飲・舌根沈下などからの窒息死

●アルコールによる脳幹麻痺からの呼吸停止

危険を回避するために、せめて、次のことは覚えておいてください。

酔いつぶれたときの介護方法

●絶対に一人にしない。

●衣服を緩めて楽にする。

●体温の低下を防ぐ。

●昏睡位にする。

(顔を下に向け横向きに寝かせる−舌根沈下の防止と吐物による窒息を防ぐ)

   

こんな時はすぐ救急車を

●いびきをかき、強くつねっても反応がない。

●倒れて、口から泡をふいている。

●体温が下がって全身が冷たい。

●呼吸がゆっくりで、時々しか息をしていない。

●呼吸が異常に早くて浅い。

●飲み始めてすぐ酔いつぶれる。

訓練すればアルコールは強くなるのか

アルコールの分解については、遺伝的に持っているアルコールを分解する酵素の種類によって、

分解できる能力が決まってくるという話をしました。

つまり、日本人の約1割と言われる「下戸」の人は、まったくアルコールを受け付けませんので、

いくら「訓練」してもアルコールに強くなるということはまったくありません。

それどころか、少量のアルコールでもすぐ、昏睡期に入り、命取りになりかねません。

日本人の4割弱は、アルデヒドの分解が遅い、つまりアルコールで悪酔いするタイプの方です。

この方たちは、飲んでいるうちに酒量が増えていく人がいますが、

アルコールの害を受けやすく、肝臓病や癌になりやすいというリスクも抱えることとなります。

訓練して酒がのめる、もしくはたくさん飲めるようにするといった、

自分の体や人の体を害することは是非やめるようにしてください。

少し古いのですが、東京消防庁の発表では、

平成12年に、急性アルコール中毒で搬送された人は12,787人

そのうち、87人は生命に危険な状態でした。

その半数以上が20代の若者のと未成年者で占めていました。

 

救急車で搬送された人数            搬送された患者の内訳

 

昏睡期、血中アルコール濃度が0.4%以上になると、その半数が飲酒後1〜2時間で死亡する

という報告もあり、10年間で約70人の若者が急性アルコール中毒で亡くなっています。

忘・新年会、成人式、歓送迎会お花見などのシーズンは、

特に、周りの人も十分飲酒には注意してください。

春は中毒者が最も急増する季節

キラキラと輝くフレッシュマン、そう、春といえば、新入社員が入社してくる季節ですね。

春は、歓迎会などが開催される機会も多く、二日酔いになる人が急増します。

でも実は、二日酔いだけでなく“急性アルコール中毒”の発生件数も、最も多い季節が、春なのです。

歓迎会で急アルになる新入社員が後を絶ちません

春先は、職場などで新しい仲間を迎える「歓迎会」が多く開催されます。

連日の飲酒で、二日酔いになる人も多いでしょう。

しかし、若い新入社員にとって、その歓迎会が生まれて初めて、

お酒を飲む機会であることも多く、初めての二日酔いを経験する人も多いのです。

せっかく自分のために歓迎会を開いてもらったのだから・・・

と張り切りすぎて注がれたお酒を飲み過ぎて二日酔いになったり、

まだ慣れていない環境にアルコールが早く回ってしまったり・・・

とせっかくの歓迎会で、飲み過ぎて二日酔いになるばかりでなく、

“急性アルコール中毒”になり、病院に運ばれる新入社員が後を絶たないそうです。

絶対に避けよう“一気飲み”

二日酔いになるほど、一時に多量のアルコールを摂ると、血中アルコール濃度が急激に上昇します。

そのため、二日酔いを引き起こす原因になるばかりでなく、泥酔・昏睡状態を招いたり、

時には、呼吸困難等の重篤な状態となる場合もあります。

ここでも、怖いのが“一気飲み”という無茶な飲み方。

一気飲みでは、自分の飲んだ量を把握できず、

知らず知らずに致死量を超えるアルコールを摂取してしまうので、

二日酔い回避のためにも、楽しくお酒を飲むためにも、絶対に避けなければならない飲み方です。

また、お酒を勧める側も、一気飲みをさせないよう、変に煽ったりしないことが、

二日酔い予防にも大切なことです。

                                                  

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