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 麻痺

  

麻痺は、脳・脊髄(せきずい)から末梢神経に至る運動神経や筋肉の障害による筋力低下です。

麻痺が起こると、手足や全身の筋肉に思うように力が入らず円滑に運動できなくなってしまいます。

麻痺を起こす病気は数多くありますが、そのほとんどは左図に示したタイプのいずれかにあてはまります。

(重複する場合もあります)

麻痺の部位と、加えて急に起こったのか、徐々に起こったのかなどを注意深く観察してください。

 

気になる症状

疑われる病気名

片麻痺

急に起こる

意識障害、感覚障害、言語障害

脳梗塞、脳出血

突然の頭痛、嘔吐、意識消失

くも膜下出血

24時間以内、多くは数分で治まる麻痺

一過性脳虚血発作

6歳前の小児、発熱、主に半身のけいれん

急性小児片麻痺

発熱、意識障害、頭痛

日本脳炎

急〜やや急

視力低下、しびれ感、歩行障害

多発性硬化症

やや急〜徐々

頭痛、不眠、神経質、無力感

神経ベーチェット病

徐々に起こる

頭痛、嘔吐、てんかん発作、言語障害

脳腫瘍

頭部外傷後、頭痛、痴呆症状

慢性硬膜下血腫

全身の筋肉がやせて力がなくなる

筋萎縮性側索硬化症

手や腕の麻痺、温痛覚がなくなる

脊髄空洞症

対麻痺

急に起こる

感覚障害、排尿・排便障害

急性脊髄炎

温痛覚がなくなる、背部痛

脊髄の血管障害

かぜ症状や下痢のあと

ギラン・バレー症候群

徐々に起こる

背中・手足の痛み、運動障害、便秘

脊髄の腫瘍

その他

多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症など、上記参照

四肢麻痺

急に起こる

年1回〜週数回起こる手足の脱力

周期性四肢麻痺

徐々に起こる

遺伝性・進行性の筋力低下

筋ジストロフィー

疲れやすい、複視、上まぶたが垂れる

重症筋無力症

発熱、関節炎、筋肉痛、まぶたの皮疹

多発性筋炎

その他

日本脳炎、多発性硬化症、神経ベーチェット病、急性脊髄炎、ギラン・バレー症候群など、上記参照

単麻痺

手指

手指・手首が伸ばしにくい垂れ手

撓骨神経麻痺

手の内転・屈曲ができない猿手

正中神経麻痺

薬指と小指が伸びにくくなる鉤爪(鷲手)

尺骨神経麻痺

足首や足指を上げられない垂れ足

腓骨神経麻痺

その他

脳梗塞、脳出血、一過性脳虚血発作、多発性硬化症、脳腫瘍、脊髄空洞症、脊髄の腫瘍など、上記参照

                                                  

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