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 睡眠Q&A

   

Q.徹夜して朝方に寝るとなぜ疲れるのですか?

A. 睡眠中には、からだの健康を守るさまざまな作用が行われています。そのひとつが成長ホルモンの分泌です。成長ホルモンは成長促進作用のほか、身体機能の修復や疲労回復の作用もあり、睡眠後、70分ほどのノンレム睡眠のときに分泌のピークを迎えます。これは昼寝であろうと、徹夜明けの朝方の仮眠であろうと変わりません。
 しかし、活動を活発にするホルモンはその人の睡眠の周期に合わせて、朝ほぼきまった時間に分泌されます。徹夜明けで朝方寝ると、2つの相反するホルモンがほぼ同時に分泌されるため、からだは不調になるのです。

Q.よく覚えている夢と思い出せない夢があるのはなぜですか?

A. 睡眠には対照的な性質をもつ2つのパターンがあります。大脳を休ませるノンレム睡眠(脳の眠り)と、大脳は活動し肉体疲労の回復をはかるレム睡眠(からだの眠り)です。ノンレム睡眠では脳波が徐々にゆっくりになりますが、レム睡眠では筋肉の緊張は緩み、感覚刺激にも反応しないのに、脳は起きていて閉じたまぶたの下で眼球は動いています。
 レム睡眠中は大脳が活性化するため物語性に富む視覚的な夢をみますが、ノンレム睡眠で見る夢は動きや物語性が乏しくなります。また、同じノンレム睡眠でも、眠りの浅い段階での夢は思い出しやすいのですが、深い段階になるとほとんど思い出せません。

Q.夜、10時前に寝つく方が良いというのはどうしてですか?

A. ノンレム睡眠は夕方から夜中にかけて多くなり、レム睡眠は午前2時ごろから明け方にかけて増します。また、10時から午前2時ごろは体調を整えるホルモンが盛んに分泌される時間帯。そこで脳とからだの睡眠を十分にとり、体調を整えるには、10時就寝がベストというわけです。

Q.不眠症はストレスが原因ですか?

A. 原因はさまざまですが、多いのが精神的ストレスです。不眠が長く続けば、人間のからだは恒常性維持機能が働いて自然と眠れるようにできています。原因が何であれ、まったく眠れないということはないのです。原因となる病気がある場合は別ですが、そうでなければ気にしすぎないことです。あまり思いつめると脳の働きを活発にさせ、かえって眠れなくなります。

Q.大いびきは酸欠になるというのは本当ですか?

A. いびきは喉の形、鼻の疾患、体調、ストレスなどが原因とみられ、年齢、肥満、飲酒量などに比例して増える傾向にあります。
 大いびきは軽い酸欠を引き起こすので常習化させないこと。睡眠中に10秒以下の無酸素や頻度の少ない呼吸停止はだれにでもありますが、10秒以上の呼吸停止を繰り返し、あえぐような激しいいびきをともなう場合は問題です。翌日、頭痛や吐き気、疲労感、居眠りなどの症状が出てきたら危険信号。低酸素血症や高血圧、心臓疾患を引き起こしたり、重度になると、「睡眠時無呼吸症候群」が起こり、死に至るケースもあります。

                                                  

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