ストレスが関係する栄養素はたくさんあります。 例えば 脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖は ストレスによって血液からの供給量が足りないと脳の活動が低下します。 ストレスにさらされると その状態を改善して体の中の働きを保とうとして、 カテコールアミン(副腎髄質ホルモン)や副腎皮質ホルモンが活発に分泌されますが、 それらを体内で合成するためにはビタミンCが必要なので、 ストレスが多くなるとそれだけたくさんのビタミンCが必要になります。 カテコールアミンや副腎皮質ホルモンが分泌されると 「蛋白質」の分解が進み尿中の窒素の排泄量が増えます。 ストレスによって 蛋白質の消耗が増すので十分蛋白質を摂取することが必要となるのです。 またカルシウムには脳細胞の興奮を抑えて気持ちを落ち着かせる作用があるので、 十分なカルシウムを摂ることで精神の興奮を抑えストレスに強くなることができます。 ストレスによって抗酸化機能が低下して、 癌や動脈硬化などの生活習慣病の誘発や促進に繋がりますが、 それを防ぐためには抗酸化ビタミンのビタミンCやビタミンE・β−カロチン を 不足しないように気を付けることはとても重要です。 ビタミンB群(B1・B2・B6・B12・パントテン酸・ナイアシンなど)は抗ストレス作用があり、 また蛋白質や細胞の新生に関わったり糖質の代謝を助けたりします。 ある種のストレスにさらされると カルシウムとマグネシウムの尿中排泄量が増えます。 腎臓の働きが変わったり 細胞の活動が低下することの影響と考えられていると言われています。 |