<注意>  最大化画面にてご覧下さい。

  

 添加物が口に入った時の防御法

 

                 これはには三段がまえの防衛法があります。

                  (1)胃に入る前に防ぐ方法

                  (2)胃に入ってしまったあとでの防ぎ方

                  (3)食品添加物に負けない体質を自分でつくり上げる防衛法

 

(1)胃に入る前に防ぐ方法

 

よくかんで、だ液で解毒する方法

まずは胃袋に入れる前に、よく食べるものをかんで、だ液で毒性を消す方法があります。

だ液に発ガン物質の毒性を消す効果がある事が分かってきたのです。

 

同志社大学の西岡一先生の研究室では、だ液に関するいろいろな効果試験をなさっておられます。

そして、だ液のなかにはいろいろな成分(酵素群のペルオキシターゼ・カタラーゼなど)が含まれており、

これが毒消しの役をするのであろうと言われております。

西岡先生は現在、ガン予防法として「一口30回かもう」運動を提唱しておられます。

東京都消費者センター発行の「かしこい消費者」に書かれた先生の文は、

たいへん参考になりますので引用しておきます。

「昔の人は子どもたちによくかんで食べなさいと口やかましくいったものです。

消化をよくし、健康を保つ為のかむ習慣が実はガン予防の原点であることが最近分かりました。

私たちの研究室で食品に含まれるいろいろな発ガン物質が

まず口の中でだ液に触れるとどうなるかについて研究してきました。

すると驚くべき事に、ほとんどの発ガン物質がだ液によって毒消しされることが分かったのです。

そのはたらきは予想以上に強いものがありました。

だ液には多くの酵素やビタミンが含まれており、

これらの連合軍が口の中で発ガン物質を迎撃してやっつけることもわかりました。

このことは発ガン物質にまみれた食生活の中でアレモダメ、コレモダメと

ハ方ふさがりで意気消沈していた私たちに希望を与えてくれます。

だ液の効果は約三十秒で最大となるので、

一口食べ物を入れたら三十回もかめばよいことになります。

楽しい食卓で、皆がわいわいと話し、笑い楽しんで食べると自然によく物をかむことになります。

このことも防衛法の大切な要素です。

(2)胃に入ってしまったあとでの防ぎ方

  

「とる食べ物での除毒よくかんで、だ液で消毒をする、これが口に入ったあとの第一の防波堤ですが、

それでも解毒しきれずに胃に入ってしまった場合はどうするか。

この場合は、除毒・解毒を考えた食事の中身全体での防衛策をとります。

これを考えるにあたって、まず次の調査から探ってみましょう。

  

長寿村の食事から分かったことは

まず長寿村の食事からなにかわかるのではないか、そう思ったのは、

長寿であるということは多分、除毒・解毒・抵抗体質作りがうまくいっていたからだろうと考えたからです。

そこで、全国有数の長寿村であった山梨県北部留郡上野原町のユズリハラ地区で、

岩手大学のタカノハシ教授が調査し、まとめられた(昭和五十年初期)データー

を参考にして考えてみることにしました。

長寿村であったと過去形になっているのは、

現在はこの村も都市化・近代化が進んで、いわゆる長寿ではなくなりつつあるからです。

 

この調査は農耕で自給自足生活をしていた戦前と、

サラリーマン生活になった現在の一般家庭の日常的な献立を比較したものです。

戦前のユズリハラでは肉食の習慣がなく、魚を月二〜三回、鶏卵三日に一個程度という食生活なので、

動物タンパク質は少ないようですが、

逆に豆類などによる植物性タンパク質は一日百グラムで現在の2倍、

カルシウム・鉄などミネラル類も2倍以上です。

ビタミン摂取水準も全般に高く、なかでも昨今脚光を浴びている

ビタミンA・C・Eの多いことの理由をタカノハシ先生はこう言われています。

   

 ’・雑穀とイモ類を主食とし、味噌汁には野菜をたっぷりと入れた。
 
そのみそはフスマ麹(こうじ)を使った手作りで、これがEを含む胚芽(はいが)食品。
 
おひたしなどに多用した特産の冬菜にA・C・Eが豊富に含まれていた。

   

今、ユズリハラに見られる中年層の死に急ぎを、ビタミン摂取の変化だけで説明できるものではないし、

身土不二゛の食生活を現代人に求めることもできない。

ただ栄養学などとはおよそ無縁な山村の人達が、

想像以上に豊かなビタミンライフを送っていたことは驚きであり、

安易な食生活の中で現代人が忘れかけた何かを教えているようでもある」

 

 “おふくろの味”から考えてみると  

昔ながらの「おふくろの味」にも経験科学としての除毒・体質づくりが秘められてはいないでしょうか。

「おふくろの味」と言われている代表的なものを、いろいろの情報から選定してみました。

 

サトイモの煮ころがし、ふろふきダイコン、ジャガイモの煮ころがし、

カボチャ・サツマイモの甘辛煮、切干しダイコンと薄揚げの煮もの、ヒジキと油揚げの煮もの、

湯豆腐むuり豆腐、炒りおから・ホウレンソウ・コマツナのおひたし、きんぴらゴボウ、

大豆とコンブの煮もの、けんちん汁、みそ汁、菜めし、イワシのショウガ煮

 

これらから考えてみますと、やはり長寿村でのかつての食事と同じように、

ビタミンA・C・E、センイ・カルシウムなどが摂取される料理ばかりです。  

  

ビタミン・センイが毒消しをする

こういう共通点から考えると、どうも除毒・解毒・毒に抵抗できる体質づくりのポイントは、

ビタミンACE・食物センイ・カルシウムなどを豊かにとることのようです。

そこで、これらについて、そういう働きがあるのかどうかを探ってみましょう。

なお、ビタミンACE・センイにはいろいろなはたらきがわかっていますが、

ここでは除毒・解毒とくに発ガン防衛との関係にしぼって考えてみることにします。       

(3)食品添加物に負けない体質を自分で作り上げる防衛法

ビタミンA(カロチン)の解毒効果

 

発ガン物質には細胞遺伝子をキズつける仕掛け人(イニシェーター)と、

それをガン化させる仕上げ人(プロモーター)があるということは先に述べました。

ビタミンAは、ガンの遺伝子の活性を高める仕上げ人を抑える

毒消しの役割をもっていることがわかつてきました。

 

今、ビタミンAは海外で抗ガン作用があると脚光を浴びています。

Aが不足すると胃ガンが発生しやすいとの学説をとなえた人は、実は日本人です。

それも昭和初年、内務省栄養研究所にいた藤巻良知博士なのです。

ビタミンAの発ガン抑制効果は疫学上のみならず、実験データーからも期待されています。

 

ビタミンAがガン予防に効果があることは、50年前の実験で実証されています。

この実験は、ネズミを、ビタミンA含有飼料群と、ビタミンA不足飼料群とに分けて飼育し、

両方に発ガン物質を与えたら、前者では発ガン数が非常に少なく後者では多いという結果でした。

 

ビタミンAが不足すると粘膜が角質化して、

はがれやすくなったり、感染が起こりやすくなるのです。

抵抗力の衰えたこのような部分に同時にガンが発生しやすくなります。

 

このように、ビタミンAはガンの発症を抑えるだけでなく、

すでにできたガン細胞を正常な細胞に戻す作用もあるのです。

 

ただし、ビタミンAの大量投与を続けると過剰症が起こる恐れがあり、

これが今のところガンの治療薬として脚光を浴びるところまでいっていない理由なのです。

 

ビタミンAは動物界にだけ存在して、植物界には存在しません。

植物食品のなかにはすべてカロチンとして存在し、

人間はこれを食べて、ビタミンAに変えて利用しています。

ビタミンAは先の発ガン物質からガンになることを防ぐ効果があるばかりでなく、

夜盲症や発育停止や皮膚がかさかさになったり、

粘膜の抵抗が弱くなって、のどを傷めたりすることを防ぐ効果があります。

 

ビタミンAを多く含む食品には、

肝臓(レバー)、黄卵、バター、

緑黄色野菜(コマツナ・サラダナ・ニンジン・ニラ・シュンギク・カボチャなど)

などがあります。

なお、体内に入ってビタミンAに変わるカロチンは油脂と一緒だと吸収率がグンと高まるので、

油と組み合わせた献立にするのが賢いとり方です。

  

   

ビタミンCの解毒効果

 

ビタミンCは発ガンの仕掛け人物質に作用して効果があると言われています。

また、この効果以上に、科学的食べ合わせ

(発色剤の亜硝酸塩と魚などのジアミン物質とで胃の中にニトロソアミンというガン物質を作ることなど)

による発ガン物質の生成を阻止する効果があります。

 

またビタミンCは細胞と細胞をつなぐセメントのような役割を果たす

コラーゲンをつくってガン細胞を入り込まないようにしたり、

ガン細胞ができるのを抑えこむ作用もすると言われ、

ガン防衛の体質づくりにも役立っています。

 

そのほか、

ストレス防衛ホルモンといわれる副じん皮質ホルモンの生成、

赤血球に必要な鉄分の吸収促進、

皮膚のしみや日焼けによる色素の沈着防止、

体内に入った環境汚染物質など有害物質の解毒作用

などがあります。

 

ビタミンCの多い食品には、

かんきつ類、イチゴ、緑黄色野菜、淡色野菜のキャベツ、

ピーマン、サヤエンドウ、カリフラワー、そして、茶、いも類などです。

 

昔からサンマなどの焼き魚にダイコンおろしを添えてきたのは、

まさに毒消しの知恵です。

また、発ガン物質のニトロソアミンはキャベツの野菜汁で消えるという実験もあります。

ビタミンCは、水に溶けやすい性質がありますので、調理するときは、次の注意が必要です。

○ゆでるときはたっぷりの湯を使い、ゆで時間を短く、

○水にさらす時間を短めに、

○切った生野菜は水にさらさない、

○短時間の調理法(揚げる、いためる)が大切、

○おろしダイコンは食べる直前につくる、

○イモ類は、蒸したほうがビタミンCを逃がさない。

 

ビタミンEの発ガン抑制効果

 

ビタミンEは細胞膜や血球の膜が酸化作用によって壊れるのを防ぎ、

酸化脂質の生成を抑えます。

このために、細胞の老化を防ぐ若返りビタミンと呼ばれるのです。

 

この酸化防止作用が、一種の酸化現象といえる細胞のガン細胞化を防ぐとも言われる理由で、

仕掛け人物質の発ガン作用を抑える効果があると言われているのです。

 

ビタミンEの多い食品は、

小麦や米の胚芽(胚芽米や胚芽パン)、胚芽油、レバー、乳、乳製品、

卵、魚介、肉、緑黄色野菜、大豆製品(豆乳、豆腐、納豆など)

があります。

 

日本での所要量はまだ決められていませんが、一日十ミリグラムを目標にするよう言われています。

 

  

食物繊維の除毒効果

 

食物センイとはセルロース(粗センイ)だけでなく、ペクチン、リグニン、アルギン酸などを含み、

主に野菜をはじめ、イモ類、穀物、くだもの、海草などにある成分です。

体内ではほとんど消化・吸収されず、栄養にもなりません。

 

この栄養にもならない食物センイ類がどうして見直されているのでしょうか。

最近、人間の腸内には100種類、100兆個も腸内細菌がいて善悪両様の作用をしており、

そのうちの悪玉菌は食物の成分や胆汁などの生体成分からいろいろ有害物質をつくり、

それによって発ガンや老化が早められることがわかってきました。

 

このような有害物質は、欧米食をとると増えるのですが、

食物センイを多くとると少なくなり早く排泄してくれることもわかってきました。

すなわち、センイは腸を刺激し、ぜん動を活発にし、便秘の予防と治療をしてくれますが、

これと同時に、余分の脂肪(コレストロールなど)を排泄し、

水にとける食物センイが発ガン物質を吸着して体外に出してくれるといわれています。

 

例えば動物実験で、ネズミに成長阻害を起こす食品添加物の

着色料赤色二号や甘味料チクロ(現在使用禁止)を与えた場合、

食物センイを同時に給与するとその害をほとんど防げることがわかってきました。

カドミウムなどの有害重金属も食物センイ類が

吸着して体外に排出し、体内蓄積を防ぐことがわかっています。

そういうことで、食物センイがにわかに注目をあびてきたわけです。

 

またセンイの多い糞便には、好気性細菌がよく繁殖しているようです。

好気性細菌の中には、ビタミンB類などを合成するものがあって、

これを私たちに与えてくれるという研究もあります。

ところが、この様な色々な働きをしてくれる食物センイを多く含んだ食物の摂取量が減っています。

米はますます白くなり、糠層をつけないから、センイらしいものは望めません。

パンやうどんも白い小麦粉からつくるかぎりはセンイはあまりありません。

野菜やくだものはこのセンイの供給源でしたが、緑黄色野菜が少なくなり、

淡白化した野菜になりますと、これも少なくなってしまいました。

またくだものにしても、甘さや外見で品種改良が進みましたので、

これも食物センイの少ないものになりました。

おまけに皮には農薬がついているということで、厚く皮をむくので、

ますますセンイとは縁の遠いものになってしまいました。

 

私たちは、努めて雑穀類、イモ、豆類、海草などセンイの多いもの

をとるよう心がけねばならないのです。

                                                  

inserted by FC2 system