健康づくりのための歩き方有酸素運動としての歩行は,高血圧の予防,高脂血症の改善による心臓病の予防, さらには内臓の働きがよくなるといった効用があります。 健康づくりに最も効果のある歩き方は、 1)胸を張り,歩幅を広く取った正しい姿勢(上絵参照)をとり, 2)息のはずむ程度の速度で歩くことです。 また,過度な運動はかえって体に大きな負担がかかるため、 個々人が適度な強度の運動を行うことが望ましいですね。 疾病の予防に最も安全で効果をもたらすのは最大酸素摂取量の50〜70% (目安として,50%=かなり楽,60%=やや楽,70%=ちょっときつい) 程度の運動強度とされており,以下の方法で運動が自分に合っているかを調べることができます。 (ア) 前もって自分に合った運動の目標心拍数を計算しておく。 (例)最大酸素摂取量の50%の運動強度の運動をしたい場合 →まず自分の安静時の心拍数を測り,次の式に当てはめる。 安静時の心拍数+{(220−年齢)−安静時の心拍数}×50% (イ) 運動後,脈拍を測って運動の強さを測る。 →運動終了直後,15秒間脈拍を数え,それを4倍して10を足した数を用いる。 (ウ) 運動中の心拍数イと目標心拍数アが一致していれば自分に合った運動といえる。 |