まごわやさしい」にも出てくる、栄養的におすすめの食材について簡単に栄養的な説明をしましょう。
○「納豆」○
(「ま=豆類」)について・・・ネバネバのもとはナットウキナーゼ
納豆は、蒸した大豆に納豆菌を加え発酵させ醸成したものです。
納豆のねばねばのもとはナットウキナーゼといい納豆菌が作り出す酵素です。
これには脳梗塞や心筋梗塞の原因となる血栓を溶かすという働きがあります。
納豆にもビタミンが多く含まれ、納豆1パックにはビタミンKが所要量の7.8倍も含まれます。
ビタミンKはカルシウムを吸収しやすくし、骨にくっつける働きがあります。
牛乳摂取量の多い外国に比べて摂取量の少ない日本において、
骨折の発生頻度が少ない理由に納豆の摂取があげられています。
週2回食べることは骨粗しょう症の予防につながります。
他に納豆に多く含まれるものは
★ビタミンE(⇒血行促進・老化防止・抗酸化作用)
★ビタミンB(⇒肩こり・肌荒れ防止)
★リノール酸(⇒動脈硬化防止)
★納豆菌(⇒腸内善玉菌増加)などが挙げられます。
○「ごま」○
(「ご=ごま」)について・・・有効成分はセサミン
ごまの代表的な有効成分はリグナン(⇒植物の茎・根・種子に含まれる食物繊維の代表)で、
特にごまに多く含まれるリグナンはゴマリグナンと呼ばれます。
リグナンの中にはセサミン・セサモ−ルなどがありますが、ごまに最も多いのはセサミンです。
セサミンには、
★抗酸化作用酸化作用が強力で肝臓の活性酸素を除去し肝機能を強める
★アルコ−ルの分解をすすめ二日酔いを防ぐ
★悪玉コレステロ−ルを減らし、善玉コレステロ−ルを増やす
・・・などの働きがあります。
ごまにはその他にビタミン・鉄・カルシウム・マグネシウムなども多く含まれ、次のような効力も認められています。
★鉄分が多く貧血を改善する
★非水溶性食物繊維が多く含まれ、便秘を解消する
★老化防止・抗癌作用(大腸がん、乳がんを抑える)がある
ごまを1日大さじ1杯(=約10g)とりましょう。炒ってすったほうが効果は大きいようです。
○「しいたけ」○
(「し=しいたけ」)について・・・有効成分はエリタデニン
しいたけのうまみ成分はエリタデニンといい、きのこのなかでも特にしいたけに多く含まれます。
エリタデニンは神経系に働き、
悪玉コレステロ−ルを減らして善玉コレステロ−ルを増やしたり、
血圧の上昇を抑えるという効力があります。